こんにちは、海外駐在員として家族5名で中国・上海に3年駐在していたAKAGIです。
前後トータル10年間を中国での事業の仕事に従事してきました。現在は、中国関連の小さな企業を起業して、主として上海で仕入れる為、毎年一回は上海に出張しています。
今回は私が住んでよかった!という上海のおすすめエリアや、ぜひ泊まっていただきたいホテルやローカル情報もお届けします。あなたの上海滞在のお役に立てば嬉しいです!
上海滞在のおすすめエリア1「外灘」(キラキラした上海を楽しみたい方に)
上海は、揚子江の支流の黄浦江という川が中心部を流れていて、川の西側を「浦西」、東側を「浦東」と呼んでいます。
東京で言えば、隅田川の西側を山の手、東側を下町と分けている様なイメージです。西側がいわゆる上海の市街地で、東側は徐々に開発されてきているものの、上海の外れという位置づけです。
外灘エリアは、黄浦江の西側すぐに面している古くからの上海の中心地で、石造りの西洋建築が立ち並んでいる、上海の観光スポットです。
夜のライトアップは、川沿いに西洋建築が浮かび上がりとても綺麗です。又、外灘の反対側は近年最も上海で開発された浦東新区で、とてつもない高層ビルが建ち並んでいます。
黄浦江をはさんで、西側は低層で重厚感のある西洋建築群、東側は上海で最も斬新な高層ビル群と、趣が全く違います。外灘エリアは、川沿いの観光遊歩道を歩いて西洋建築群を見る事も、東側の高層ビル群を眺める事もできるという、二つの上海を同時に眺める事ができる絶景エリアです。
そして、西洋建築群の中には、おしゃれなレストランやバー、ブランドショップが入っていて、古さと現代性の両方を楽しめるとてもおしゃれなスポットですよ。
外灘エリアのおすすめホテル「和平飯店」¥25,000〜
ホテル名:和平飯店
住所:上海市黄浦区南京東路20号
料金:25000円〜
このエリアで最も格式あるホテルが和平飯店です。英語では、Fairmont Peace Hotelと記載されます。
南京路という上海で最も代表的な繁華街の起点に位置します。黄浦江と和平飯店のT字路から、南京路は西に延びています。
上海を訪れる観光客の大半は訪れる観光大通りです。その起点に位置するレンガ造りのレトロ感溢れる伝統ホテルです。ロケーションは抜群で、上海のどこに行くにも便利ですし、立地している場所自身が観光地であり、周辺部にはあらゆる物がそろっています。
黄浦江の対岸は、浦東新区の高層ビル群ですし、和平飯店自身が外灘の中心に位置していますから、昼でも夜でもパノラマビューは満点。北楼一階のバーは、毎晩オールド上海ジャズバンドの演奏があることでも有名なホテルですよ。
上海滞在のおすすめエリア2「准海中路」(ショッピングを楽しむならここ!)
准海中路は、上海中心部に位置する格調ある上海のメインストリートの一つです。
上海は、黄浦江から西に向かって三本のメインストリートが走っています。
一つは南京路。和平飯店が起点の古くからの繁華街です。南京路の南側にある延安路が二つ目。この道路の上には高架が走っていて延安高架と呼ばれる幹線です。
延安路の南側にあるのが三つ目の准海路。どちらかというと三つのメインストリートの中で、最も格調が高く、小洒落たストリートです。
この准海路は長い道路で、東路、中路、西路と、三つにエリア分けされています。一番おすすめしたいのは「中路」。最も中心部で、趣あるお店やブランドショップなどが立ち並ぶ道路で、繁華街なのに穏やかで上品さがあります。
道路の下には地下鉄も走っていて便利です。上海市内で最も中心部にある上品な繁華街と言えます。
レストラン、デパート、専門店、ブランドショップ、ホテルが連なり、日常生活上も観光的にもとても便利で落ち着いたエリアと言えます。
南京路が中国各地のお上りさん(外国人も含めてですが)が必ず足を運ぶ観光街ですが、准海路は中国の地方からの観光客が少ないエリアと言えます。
准海中路のおすすめホテル「花園飯店」¥20,000〜
ホテル名:花園飯店
住所:上海市黄浦区茂名南路58号
料金:20,000円〜
上海は国際的な大都市であり、年々海外からのビジネスマンや観光客が増加しているので、市内には多数のホテルが存在しています。
近年は高層ビルの現代的な海外の大資本ホテルが林立していますが、そんな中にあっても上海で最も格式がある高級なホテルと言えばこのホテルになります。
元々このエリアはフランス租界で、かつてはフランス人が多く居住していたエリアに当たります。
花園飯店は、低層部分のフランス風建築と、その建築を遺しながら背後に中高層のビル棟で構成されています。低層部分のフランス風建築物は、元々フランス租界当時のフランス倶楽部というフランス人富裕層の社交場として建設されました。そのフランス倶楽部を、日本のホテルオークラが開業したのです。
ですから、英語名は、オークラ・ガーデン・ホテル・上海と呼ばれます。お隣の静江飯店も花園飯店と双璧のおすすめホテルです。
上海滞在のおすすめエリア3「華山路」(上海文化を感じる落ち着いたエリア)
華山路周辺は元々のフランス租界であったエリアです。
三大ストリートの延安路と准海路の間を縦に交差して走る道路で、フランス租界だった雰囲気が色濃く残る、上海の中でもとても緑が多く落ち着いた上品さのあるエリアです。
高層ビルが林立する上海ですが、このエリアは比較的高層ビルが少なく、街路樹の緑が多く、文化的な香りがする雰囲気があります。
上海随一のエリート大学の一つである上海交通大学やアメリカ領事館、上海図書館や上海映画祭が行われる上海影城など、文化的な施設も点在しています。市内西部の繁華街である徐家汇にもほど近いので、便利なエリアです。
華山路自体は、市内の幹線道路ではありますが、多くのビジネスマンや観光客が集まるエリアではないので、路地を散策すると、静かで落ち着いたフランス租界当時の味わいを感じる事できるという特徴があります。
高層ビルが林立して近代的な上海でもないし、下町のざわざわした猥雑さのある活気ある上海でもない、気品ある穏やかな上海の街を感じることができる、とても落ち着いたエリアと言えます。いわゆる観光のエリアではない処が、敢えておすすめしたいエリアです。
華山路エリアのおすすめホテル「興国賓館」¥20,000〜
ホテル名:興国賓館
住所:上海市長寧区興国路78号
料金:20,000円〜
興国賓館は、興国路、華山路、湖南路という三つの道路に囲まれた広大な庭園の中に存在している高級ホテルです。
元々はイギリスの貿易商の邸宅だった場所で、大英帝国古典様式、アールデコ、チューダー朝様式などを取り入れて建築された荘厳な建物を現代にも生かしてホテルになっています。
その建築も見事なら、広大な庭園も見事で、文化度が高い環境に立地して、このホテルの庭園と建築を目の当たりにすると、上海にいるというよりもヨーロッパにいるのかと勘違いしてしまう眺望が広がります。
おまけ:上海滞在のおすすめエリア「打浦橋」(安く泊まれる上海の下町エリア)
最後に、物価やホテル代が高い上海ですが、穴場な下町エリアを最後にご紹介します。それがこちらの「打浦橋エリア」です。
場所は上海市のほぼ中心部で、地下鉄9号線の打浦橋駅周辺部になります。道路で言うと、肇嘉浜路と瑞金路の交差する辺りですね。あまり日本人観光客はいない地域です。
このエリアの特徴はとにかく安い!しかも便利!
地下鉄の打浦路の上には、大規模ショッピングセンターもあってとっても便利。そのショッピングセンターの北側には「田子坊」という、古い上海住居をリノベートした、現代的カルチャー集積地があり、外国人観光客で賑わっています。
普通の上海、ホテルじゃないマンション住まい、ショッピングセンター、カルチャー発信地が一挙に楽しめます。私は出張すると毎回ここに宿泊しています。
打浦橋エリアのおすすめホテル「RAYFONT Downtown Hotel Shanghai」¥5,000〜
このエリアでおすすめしたいホテルは「徐汇瑞峰酒店」。英語表記では「RAYFONT Downtown Hotel Shanghai」と言います。
ホテルというよりもコンドミニアムです。実際は民間マンション群の中のふたつのタワーをコンドミニアムに使用しているホテルです。
何せ安くて広い!中国人の中高級なマンションというものがどういう感じなのかもよくわかります。
コンドミニアムですから、キッチンもある広い室内。ベランダもあり、上海中心部を眺めることも可能ですよ。
大都会上海。ローカルな交流もぜひ楽しんでみてください!
上海は国際的な大都市。元々漁村だった街とは思えない位に繁栄を謳歌しています。
上海人はコミュニケーションがとても上手い市民です。私たち外国人とも自然に交流をしてくるので、ぜひ積極的にローカルに溶け込んでみてくださいね!