こんにちは。英国在住のみみうです。現在は郊外に住んでいますが、ロンドン在住の10年を入れるとトータルで13年の英国暮らしになります。
大都市ロンドンは見どころがたくさんありますが、滞在ホテルを決めるとなると選択肢がありすぎて困るときもありますね。
今日は初めてロンドンを訪れる方、ご自分で旅程をアレンジされる方向けにロンドンエリア事情をお伝えします。
安全なロンドンで暮らすならどこ?おすすめ宿泊エリアを治安や物価の面から解説
ロンドンはとても広く、いくつものエリアに分かれています。
滞在エリアを決める際「どのエリアでは何が充実しているか?」をチェックするのがポイントです。
また、公共交通機関へのアクセスの良さもチェックしたほうがいいでしょう。
ホテルを決める際に予約ポータルサイトで決める方も多いと思いますが、最近はやりの留守宅民泊については、よほど旅慣れていない限りは避けたほうが無難です。
実際に客を出迎えるオーナーもゼロではありませんが、スマートフォンのテキストメッセージでキーボックスへのコードをやり取りするオーナーがほとんどだからです。
たとえば旅行中メインにしたい行動を一つ決めておくとエリアの選定も楽になりますね。
例えば博物館を制覇したい!とか、ショッピングに集中したい!とか人によってさまざまだと思います。
知人の例だと、インド料理好きが高じてわざわざインド料理店の多いイーストエンドに滞在し、毎日しっかりと周辺観光しながらも、インド料理三昧のロンドン旅行となりました。
このように自分にとっての「旅のハイライトは何だろう?」と考えてみることで選択肢がずいぶんと絞られます。
ロンドン滞在におすすめの治安の良いエリア
ロンドン中心部にはいくつかのエリアに分かれていますが、観光客に人気のある場所をいくつか紹介します。
意外にコスパ良好なケンジントン
ケンジントン地区はいわゆる高級住宅地にあたり、イギリスで最も一人当たりの所得が高いエリア。
ところが意外にも他地区に比べてお得感あふれる滞在が可能なため、幅広い旅行者層から支持を受けています。
一番リーズナブルなエリアがアールズコート・グロスターロードですが、そこから20分も歩けばもうそこはハロッズのあるナイツブリッジ。
そのほかにもハーベイニコルズ、ケンジントンパレスと魅力的なスポットが近在しています。
自分の好きな場所で乗り降りできる観光バスもグロスターロードから出ていますし、地下鉄ピカデリー線を使えばロンドンの見どころはかなり押さえることができます。
ヒースロー空港へもピカデリー線直通で45分程度と総体的なアクセスがかなり優秀とくれば人気も納得できますね。
もう少し贅沢な旅を望まれる場合は、ケンジントン内のチェルシー地区やベルグレイビア地区がそんな思いを叶えてくれます。
このエリアのおすすめホテル
ナドラーケンジントン (ナドラーホテルは他の地区にもあります)
食べ物やレストラン巡りに最適なコベントガーデン・レスタースクエア
ロンドンでも高評価なレストランがいくつも存在するコベントガーデン。
有名なコベントガーデンマーケットは19世紀からあり、奇抜なファッショから高級ショップだけでなく大道芸まで見ることができます。
安くておいしいインド料理、メキシコ料理から伝統的なパブ、一流レストランまで幅広いチョイスが楽しめます。
ピカデリーサーカスまで徒歩10分程度足らずです。
このエリアのおすすめホテル
コヴェントガーデンホテル
地元民の雰囲気を味わうならカムデン
ここ以上にローカルな気分になれるところはないでしょう。
カムデンマーケットからロンドン動物園やリージェントパークを沿ってボートでリージェント運河を渡れば、観光名所とは違った街の表情に出会えます。
若者が多く、ストリートフードや世界の雑貨がひしめいています。
リージェントパークの北側にはプリムローズヒルがあり、ハイセンスなショップやカフェなど有名人遭遇率も高いと言われています。
地下鉄でウェストエンドまでは約15分、バスの便も豊富です。
このエリアのおすすめB&B(リーズナブルに泊まれます)
プリムローズ ゲスト ハウス
アカデミックな雰囲気のブルームスバリー
ブルームスバリーは、ロンドン大学や大英博物館のあるエリアです。
多くの書店や奇抜なコレクションの店がひしめき街歩きにはぴったりの場所と言えます。
大英博物館のあるラッセルスクエアとホルボーンはホテルやミニスーパーマーケットも多くいつも学生と旅行者でにぎわっています。
滞在のしやすさはかなり高いエリアと言えます。
ブルームスバリーから西へ行くとフィッツロビアという地区がありますが、このあたりにも隠れ家的でおしゃれなパブやバーがあります。
大きなターミナル駅のキングスクロスはブルームスバリーの北端にあたり、パリ・ブリュッセルへつながるセントパンクラス駅や、有名な英国国立図書館もこのあたりにあります。
とはいえキングスクロスエリアはあくまでも明るいうちの移動ルートにしたほうが無難です。
夜になるとムードが一転して危ない雰囲気でいっぱいだからです。
キングスクロス近くのホテルに滞在することははお勧めできません。
ラッセルスクエアはコベントガーデンやレスタースクエアまで徒歩10分から15分でアクセスできます。
このエリアのおすすめホテル
ブルームスバリーホテル
ロンドンの治安情報や観光中の注意点
英国内には”NO GO ZONE”と呼ばれる、警官も行きたくない場所も存在しますが、ロンドンはそれに該当するエリアはないとされていますし、特にホテルが並ぶようなエリアは比較的安全です。
とはいえ、ブリクストンやハックニー、エレファント&カッスルなど特に夜間は行ってはいけない場所は存在します。
その他治安の面で旅行中に気をつけなけれならないことは、ウィンドウショッピング中のスリやひったくり置引き、詐欺の類です。
置引き対策としては、場所を離れるときには面倒でも必ず荷物を持っていきましょう。
スリはこっそり後ろから狙われることが少なくありません。
ショッピングに夢中になるあまり、密かに近づいてきたひったくりに気づかなかった、ということにならないよう注意が必要です。
詐欺もさまざまな手口を使ってきます。
例えば「私服警官」を装って身分証明を見せて、といいつつお金を取って行ったり、女性が子供をダシにお金をせびるケースもあります。
にこやかに近づいてくる知らない人に対しては基本的に警戒することで間違いありません。
また、夜まで煌々としている繁華街は一見安心して歩けそうに感じますが、遅くなればなるほど酔っぱらいが喧嘩を始めることも多いので周囲には気をつけて歩きましょう。
最後に、持ち主が不在のまま何気なく置かれているバッグやブリーフケース等を見つけた場合、すぐに100メートル以上は離れてください。
テロリストの仕業かもしれないからです。
これからロンドンを訪れる方へ
ロンドンは国際的な文化都市だけあり、伝統的な装飾美から前衛芸術、パンクの世界まで、さまざまな顔を持ちあわせています。
この多様さこそがロンドンの魅力と強さだと改めて感じています。
皆さんもぜひ、そんなロンドンを味わってみてください。
まとめ:ロンドン市内の治安の良い宿泊エリア一覧
- 意外にコスパ良好なケンジントン
- 食べ物やレストラン巡りに最適なコベントガーデン・レスタースクエア
- 地元民の雰囲気を味わうならカムデン
- アカデミックな雰囲気のブルームスバリー