ベルリンの治安とホテル|在住者に聞いた安全な宿泊エリアとおすすめ5軒(2026年版)
*この記事にはPRを含みます
こんにちは。Nanaと申します。ドイツ在住3年目です。今回は私が昨年まで住んでいたベルリンについてお話します。
あまり日本人には観光地として有名ではありませんが、ドイツの首都であり、歴史的なスポットがたくさんあります。そしてマルチカルチャーの街として、独特の文化が魅力的です。
でも気になるのは治安だと思います。ドイツの中でも大都市なだけあって治安が不安視されがちなベルリンですが、実際はどうなのか、解説いたします。
この記事では、筆者の暮らしの実感をもとに、治安の面から安心して泊まれるエリアと、エリアごとのおすすめホテルを紹介します。ホテルは2026年11月時点で予約できるものを確かめ直し、駅や交通の話も今の情報に直しました。
まず、どこに泊まる?
| こんなベルリン滞在をしたい | ホテル |
| 観光の中心で特別な滞在を | ホテル・アドロン・ケンピンスキー ミッテ地区 · US$400–900 |
| ミッテで手ごろに、駅前に泊まりたい | パーク・イン・バイ・ラディソン・アレクサンダープラッツ ミッテ地区 · US$110–230 |
| 買い物に便利で、手ごろできれい | モーテル・ワン・ベルリン・アッパーウェスト ツォー駅・クーダム · US$110–210 |
| 静かな西側で、予算を抑えて | クーダム101ホテル シャルロッテンブルク西 · US$90–190 |
| ベルリンらしいカルチャーを感じたい | ミヒェルベルガー・ホテル フリードリヒスハイン · US$110–230 |

※ 料金は1室1泊の目安です。時期や空室状況により変わります。
ベルリンの治安のよい宿泊エリアはどこ?

ホテルが集中しているのはベルリンミッテ地区(「ミッテ」とは中心部という意味)です。その名のとおり、ベルリンの中心で、値段は高めですが、各有名観光地へのアクセスは抜群です。夜も賑やかで観光客が多いので、おおむね安全と言えるでしょう。
また、ミッテと同じようにホテルが多いのはツォーロギッシャーガルテン駅(ツォー駅)付近です。こちらも観光地へのアクセスが良く、夜も観光客で賑わっています。初めての滞在の場合はこの二ヵ所付近のホテルをおすすめします。
郊外にもホテルがあり、値段がミッテやツォー駅の周りより安く、公共交通機関のアクセスもよいですが、ミッテから南のノイケルン地区のホテルへの滞在は注意が必要です。下の地図で、エリアの位置と、この記事で紹介するホテルを確かめてください。
ベルリンの宿泊エリアと、この記事のホテル
西のシャルロッテンブルクから、ツォー駅、ミッテ、東のフリードリヒスハインまで、Sバーンが東西に結んでいます。番号をタップすると、そのホテルの紹介に移ります。
- 1ホテル・アドロン・ケンピンスキーミッテ地区 · ブランデンブルク門のすぐ横・ウンター・デン・リンデン通り›
- 2パーク・イン・バイ・ラディソン・アレクサンダープラッツミッテ地区 · アレクサンダー広場駅の目の前›
- 3モーテル・ワン・ベルリン・アッパーウェストツォー駅・クーダム · カイザー・ヴィルヘルム記念教会の向かい・ツォー駅から徒歩5分ほど›
- 4クーダム101ホテルシャルロッテンブルク西 · クーダム通りの西の端・Sバーンのハーレンゼー駅から徒歩5分ほど›
- 5ミヒェルベルガー・ホテルフリードリヒスハイン · ワルシャワー通り駅の向かい・イーストサイドギャラリーまで徒歩5分ほど›
位置のイメージ図です。距離や方角は正確ではありません。
ミッテ地区:超有名観光スポットまでアクセス抜群
初めてのベルリンなら、やっぱりベルリンミッテ地区は外せません。電車の駅でいうと、中央駅、フリードリヒ通り駅、アレクサンダー広場駅付近です。国会議事堂、ブランデンブルク門、テレビ塔、ベルリン大聖堂、ペルガモン博物館やボーデ博物館などを有する博物館島など、観光地へのアクセスは抜群です。
ベルリンで一番の観光エリアだけあって、夜も賑やかで観光客が多く、おおむね安全と言えます。暗くなるとそれぞれの建物がライトアップされとてもきれいなので、10時くらいまでであれば夜の散歩もおすすめです。ただ、有名観光地、そしてアレクサンダー広場駅ではスリに注意してください。高級なアドロン・ケンピンスキーから、駅前で手ごろなパーク・インまで選べます。
ツォー駅・クーダム周辺:ショッピングに便利な人気スポット
通りにショッピングモールやファッションブランドが連なるショッピング街(クーダム)、動物園、水族館、そして有名なカイザー・ヴィルヘルム記念教会が、すべて駅から徒歩圏内にあります。オフィスビルも多く、常に賑やかなエリアです。
駅の近辺では巡回する警察官の姿がよく見られ、ミッテ地区に次ぐ有名観光地なので、夜も観光客が多く、あまり遅くなりすぎなければ大丈夫でしょう。教会の向かいのモーテル・ワン・アッパーウェストが、手ごろで便利です。
ベルリンミッテ地区付近のホテルはちょっと高すぎて・・・という方には、シャルロッテンブルク地区より西のエリアがおすすめ。駅で言うと、Sバーンのシャルロッテンブルク駅より西、シュパンダウ駅くらいまでがいいでしょう。有名観光地までは電車や地下鉄で20~30分程度です。
赤ちゃんを連れたお母さん、お年寄りなどが見られ、観光と言うより居住エリアと言えますが、治安が比較的よく、駅の周りにはショッピングセンターや地元の人が普段立ち寄るようなレストランやバーなどもあります。西側地区に住むベルリンっ子の生活をのぞきながらのんびり滞在してみてください。クーダム通りの西の端にあるクーダム101ホテルが泊まりやすいです。
フリードリヒスハイン(東駅・ワルシャワー通り):夜遊びとアートを楽しむなら
旧東ドイツ側の東駅(オストバーンホーフ)から、バーやクラブがひしめくパーティーエリアとして有名なワルシャワー通り駅のあたりです。ベルリンの壁が残るイーストサイドギャラリーもここにあり、ヨーロッパの若者に人気の夜遊びの街です。
週末の夜は人が多く、酔った人も増えるので、夜遊びする際は十分気をつけて、最小限の荷物、貴重品はとられないように持つなど、ご注意ください。泊まるなら、駅の目の前のミヒェルベルガー・ホテルのように、夜の帰り道が短いホテルを選ぶのが安心です。
料金の目安は、西側の中級ホテルで1泊US$90〜190、ツォー駅や駅前の手ごろなホテルでUS$110〜230、ミッテの最高級ホテルではUS$400以上です。大きな見本市や国際的なイベントのある時期、年末年始は料金が上がるので、日程が決まったら早めに押さえましょう。
エリア別:ベルリンのおすすめホテル5選
1 Hotel Adlon Kempinski Berlin
- エリア
- ミッテ地区ブランデンブルク門のすぐ横・ウンター・デン・リンデン通り
- 料金の目安
- 1泊 US$400–900
- 特徴
- ブランデンブルク門の前に建つ、ベルリンを代表する高級ホテル
- こんな人に
- 記念の旅で、治安も眺めも妥協したくない方
ここがいい
✓ ブランデンブルク門・国会議事堂まで歩いてすぐ
✓ 大使館が並ぶ通りで、夜も人と警備が多い
✓ 館内のレストランで夜の食事が完結する
このホテルを選ぶ理由
ブランデンブルク門が建つパリ広場に面した、ベルリンでいちばん有名な高級ホテルです。筆者が「初めてのベルリンなら外せない」と勧めるミッテ地区の、さらに中心にあります。
まわりは大使館や官庁が並ぶ通りで、夜も観光客が多く、警備の目もあるエリアです。ライトアップされたブランデンブルク門や国会議事堂を、夜に散歩がてら見に行けるのは、この場所ならではです。
館内には星付きのレストランやブラッスリーがあり、夜に遠くまで食事に出なくても過ごせます。料金はベルリンで最も高い部類なので、旅のハイライトの1〜2泊に選ぶのがおすすめです。
2 Park Inn by Radisson Berlin Alexanderplatz
- エリア
- ミッテ地区アレクサンダー広場駅の目の前
- 料金の目安
- 1泊 US$110–230
- 特徴
- テレビ塔の向かいに建つ、駅前の大型ホテル
- こんな人に
- ミッテ地区に泊まりたいけれど、料金は抑えたい方
ここがいい
✓ Sバーン・Uバーン・トラムの駅が目の前
✓ 博物館島・ベルリン大聖堂まで歩いて10分ほど
✓ 高層階の部屋からテレビ塔と街が見渡せる
このホテルを選ぶ理由
テレビ塔の立つアレクサンダー広場に面した、高層の大型ホテルです。Sバーン・Uバーン・トラムが集まるアレクサンダー広場駅が目の前なので、空港や中央駅からの移動も、市内観光もとても楽です。
博物館島やベルリン大聖堂までは歩いて10分ほど。ミッテ地区の中では料金が手ごろで、高層階の部屋からはテレビ塔や東ベルリン側の街並みがよく見えます。
ただ、筆者も書いているとおり、アレクサンダー広場駅のまわりはスリの多い場所です。人が多い時間ほどかばんの口を閉じて体の前で持ち、夜遅くに広場でたむろしている人たちには近づかないようにしましょう。ホテルは駅を出てすぐなので、夜の帰り道が短いのは安心材料です。
3 Motel One Berlin-Upper West
- エリア
- ツォー駅・クーダムカイザー・ヴィルヘルム記念教会の向かい・ツォー駅から徒歩5分ほど
- 料金の目安
- 1泊 US$110–210
- 特徴
- ツォー駅前の高層ビルに入る、デザイン重視の手ごろなホテル
- こんな人に
- クーダムで買い物をしたい方、清潔で手ごろな宿がいい方
ここがいい
✓ ツォー駅・クーダムの買い物街まで歩いてすぐ
✓ 高層階の部屋から街が見渡せる
✓ ドイツの人気チェーンで、料金の割に設備が新しい
このホテルを選ぶ理由
ツォーロギッシャーガルテン駅(ツォー駅)の前、カイザー・ヴィルヘルム記念教会の向かいに建つ高層ビル「アッパーウェスト」に入っているホテルです。筆者が「ショッピングに便利な人気スポット」として勧めるエリアの、まさに中心にあります。
ドイツ各地にあるモーテル・ワンは、部屋はコンパクトでも、デザインがおしゃれで清潔、料金が手ごろなことで人気のチェーンです。高層階の部屋からは西ベルリンの街並みが見渡せます。
ツォー駅からは中央駅やアレクサンダー広場へSバーン1本で行けるので、ミッテ地区の観光にも困りません。朝食は別料金なので、予約のときに付けるかどうか選びましょう。
4 Ku’Damm 101 Hotel
- エリア
- シャルロッテンブルク西クーダム通りの西の端・Sバーンのハーレンゼー駅から徒歩5分ほど
- 料金の目安
- 1泊 US$90–190
- 特徴
- クーダム通りの西の端に建つ、明るいデザインホテル
- こんな人に
- 観光の中心から少し離れても、落ち着いた場所で安く泊まりたい方
ここがいい
✓ 落ち着いた住宅街で、夜も比較的静か
✓ Sバーンの駅が近く、中心部へ出やすい
✓ 駐車場があり、レンタカーの旅にも
このホテルを選ぶ理由
筆者が「予算をおさえたいけど治安はいい場所がいい方へ」と勧める、シャルロッテンブルクより西のエリアにあるホテルです。クーダム通りの西の端、Sバーンのハーレンゼー駅から歩いて5分ほどのところにあります。
まわりは地元の人が暮らす落ち着いた街で、ミッテ地区やツォー駅の周りより料金が抑えやすいのが魅力です。部屋は明るい色づかいのモダンなつくりで、駐車場もあるのでレンタカーで回る旅にも向いています。
ハーレンゼー駅からSバーンの環状線などを使えば、中心部の観光地へは乗り換えを入れて20〜30分ほど。夜は通りから一本入ると暗くなるので、帰りはクーダム通りの明るい道を選びましょう。
5 Michelberger Hotel
- エリア
- フリードリヒスハインワルシャワー通り駅の向かい・イーストサイドギャラリーまで徒歩5分ほど
- 料金の目安
- 1泊 US$110–230
- 特徴
- 古い工場の建物を生かした、ベルリンらしい個性派ホテル
- こんな人に
- 夜のベルリンやアートを楽しみたい、旅慣れた方
ここがいい
✓ ワルシャワー通り駅の目の前で、夜の帰り道が短い
✓ ベルリンの壁が残るイーストサイドギャラリーが近い
✓ レストランとバーが館内にある
このホテルを選ぶ理由
筆者が元の記事で「バーやクラブがひしめくパーティーエリア」と紹介した、ワルシャワー通り駅の目の前にあるホテルです。古い工場の建物を生かしたつくりで、部屋ごとに違う内装やレストランが、ベルリンらしい自由な雰囲気を感じさせてくれます。
ベルリンの壁がそのまま残るイーストサイドギャラリーまで歩いて5分ほどで、シュプレー川を渡ればクロイツベルクです。旧東ドイツの雰囲気が残るフリードリヒスハインの街歩きには、これ以上ない場所です。
一方で、このあたりは週末の夜遅くまで若い人でにぎわい、酔った人も増えます。駅の目の前なので帰り道は短くて済みますが、夜遊びをするなら荷物は最小限にしましょう。静かに眠りたい方は、通りから離れた側の部屋を希望しておくのがおすすめです。
ベルリンの治安:在住者が感じた実際と、注意したい場所

ベルリンはドイツの首都らしく大都市ではありますが、ヨーロッパのほかの大都市に比べると治安がいい方であると言えます。路上の物売りがしつこく追いかけてくるなどということもあまりありません。
ただ、外務省の安全対策基礎データによると、ドイツ全体の人口当たりの犯罪件数は日本の約12倍で、そのほとんどがスリや置き引きなどの窃盗です。観光客が多い大都市は特に多いとされているので、「日本と同じ感覚」では過ごさないようにしましょう。
ベルリンのエリア別:治安と泊まりやすさ
在住していた筆者の実感と、外務省の安全対策基礎データ(2026年11月時点)をもとにまとめました。
ミッテ地区初めてならここ
- 昼
- 観光客でにぎやか。主な見どころへ歩ける
- 夜
- ライトアップで人が多い。夜10時ごろまでの散歩なら楽しめる
- 注意
- アレクサンダー広場駅と観光地のスリ
ツォー駅・クーダム買い物に便利
- 昼
- 買い物客と会社員で常ににぎやか
- 夜
- 駅のまわりは人が多く、警察の巡回もある
- 注意
- 夜のティーアガルテン(公園)は暗い
シャルロッテンブルク西予算を抑えて静かに
- 昼
- 家族連れやお年寄りが多い住宅街
- 夜
- 比較的落ち着いている。駅から離れると暗い道も
- 注意
- 公園を抜ける夜道は避ける
フリードリヒスハイン夜遊び・アート
- 昼
- 壁の跡やカフェを歩いて楽しめる
- 夜
- 週末は遅くまでにぎやか。酔った人も増える
- 注意
- 荷物は最小限に。駅に近いホテルを
ノイケルン・クロイツベルク昼に訪ねる街
- 昼
- 多国籍の料理店や古着屋が楽しい
- 夜
- 遅い時間の外出は控えめに。特に女性だけの夜は注意
- 注意
- 泊まるなら駅の近く。大通りを歩く
どのエリアでも、夜の暗い公園・森・人通りの少ない川沿いには行かないのが基本です。
スリが多いのは、観光地と大きな駅
スリにはいつも気を付けてください。特に観光スポットや、中央駅、アレクサンダー広場駅などの大きな駅付近では注意が必要です。アレクサンダー広場駅は、ベルリンでスリの被害が多い場所としてよく知られています。
ポケットに財布や貴重品を入れない、かばんはチャックがあるもの選び、ご自身で持ち歩き、置きっぱなしにしないようにしましょう。私は貴重品はいつもかばんの底の方に入れるようにしていました。スリの被害にあったことはありませんが、私の友達はコートのポケットに入れていたスマートフォンをとられたことがあります。
ノイケルン・クロイツベルクは「昼に楽しむ」エリア
ベルリンミッテから南に位置するノイケルン地区は、ドイツでも治安の悪いエリアとして知られています。傷害事件などもあるので、このエリアに滞在する場合は夜遅い外出はあまりおすすめできません。特に女性だけの夜の外出はご注意ください。
ただ、このノイケルン地区、そして隣接するクロイツベルク地区は、ベルリン独特のマルチカルチャーやアートを肌で感じられる場所です。そういった地区が好きな方は、あまり遅くなりすぎないように、どうしても夜遅くなってしまう場合はなるべく人が多い通りを選んでください。
レストランやカフェではたとえ同行の家族や友人がそばにいたとしても、かばん、カメラ、携帯電話をテーブルなどに置きっぱなしにしたりしないようご注意ください。この地区でホテルを選ぶ場合は、なるべく駅の近くを探すようおすすめします。
夜の公園・川沿い・人通りの少ない道は避ける
ベルリン全体の地区で言えることですが、夜の暗い公園や森、人通りの少ない川のほとりなどはなるべく行かない方がいいでしょう。ツォー駅から歩けるティーアガルテンは、昼は森のような公園で静かな散歩を楽しめますが、夜は暗くなるので注意が必要です。
西側の住宅街も、街灯はありますが駅から少し離れると夜は暗くなるところが多いです。人通りが少なくなるので、駅から離れたホテル、特に公園などを抜けなくてはいけないホテルへ滞在の際は、夜の帰路に気を付けてください。
駅とホームでの注意
駅ではあやしい人とはなるべく距離をとり、プラットホームではあまりへりの方に立って待たないようにした方がいいでしょう。混んだ車内では、リュックは前に抱え、ドアの近くでスマートフォンを手に持ったまま立たないようにします。
夜遅くの地下鉄(Uバーン)の駅は、人が少なく落ち着かないこともあります。遅くなった日は、明るく人の多い大きな駅を使うか、タクシーや配車アプリでホテルの前まで帰るのが安心です。
治安の面から見た、ベルリンのホテルの選び方
同じエリアの中でも、ホテルの場所しだいで夜の安心感はかなり変わります。予約の前に、地図で次の点を確かめておきましょう。
Sバーン・Uバーンの駅から5分以内か
ベルリンは電車で動く街なので、駅から近いことがいちばんの安全策です。駅から歩いて5分以内なら、夜に観光や食事から戻っても、暗い道を長く歩かずに済みます。
「中心部から近い」と書かれていても、駅から15分歩くホテルは、夜の帰り道が意外と長くなります。予約サイトの地図で、最寄り駅からの道のりを見ておきましょう。
帰り道に公園や川沿いを通らないか
ベルリンは緑の多い街で、ホテルと駅の間に公園や運河が挟まっていることがよくあります。昼は気持ちのよい散歩道でも、夜は街灯が少なく人通りも途絶えます。
地図を見て、大通りだけを通ってホテルに帰れるかどうかを確かめておくと安心です。どうしても公園の近くになる場合は、夜は遠回りでも明るい道を選ぶか、タクシーを使いましょう。
24時間のフロントがあるか
小さなゲストハウスやアパートメントタイプの宿は、夜はフロントが閉まり、暗証番号で出入りする形のところもあります。深夜に着く便や、夜遊びで遅くなる予定があるなら、24時間フロントのあるホテルの方が安心です。
この記事で紹介した5軒は、どれも駅から近く、夜も帰りやすい場所にあります。迷ったら、まずこの中から予算に合うものを選んでみてください。
ベルリンの移動:空港から中心部へ、市内の電車の使い方
今のベルリンの空港は、南東にあるベルリン・ブランデンブルク空港(BER)だけです。昔使われていたテーゲル空港やシェーネフェルト空港の旧ターミナルは、今は使われていません。
ベルリン市内の移動の目安
主なエリアは、東西に走るSバーンでつながっています。時間は乗り換えや待ち時間で変わります。
空港(BER)から着いた日の移動
- ミッテ
- 空港急行・地域快速で中央駅まで30分ほど
- ツォー駅
- 電車で40分ほど
- 乗車券
- 「ABC」ゾーンのものを買う
ミッテから市内の観光
- ツォー駅
- Sバーンで15分ほど
- 東駅
- アレクサンダー広場からSバーンで5分ほど
- 西側
- Sバーンで20〜30分ほど
夜遅くの帰り道安全のために
- 電車
- 人の多い大きな駅を使う
- 車
- タクシーや配車アプリでホテルの前まで
- 歩き
- 公園・川沿いを通らない道で
紙の乗車券は、乗る前にホームの刻印機で日付を入れます。運賃と時刻は BVG(ベルリン交通局)の案内で確かめてください。
空港から中心部は電車で30〜40分ほど
空港の地下駅から、空港急行(FEX)や地域快速(RE・RB)、Sバーンが出ていて、中央駅やアレクサンダー広場、ツォー駅方面へ30〜40分ほどで着きます。中心部への乗車券は、市内の電車と同じ「ABC」のゾーンのものを買います。
夜遅くに着く便や、荷物が多い家族旅行なら、タクシーや配車アプリでホテルの前まで行くのも楽です。乗り場は空港の案内に従って、正規の乗り場から乗りましょう。
市内はSバーン・Uバーン・トラムで回れる
ベルリンの市内は、Sバーン(近郊電車)、Uバーン(地下鉄)、トラム、バスが同じ乗車券で乗れます。ミッテ地区からツォー駅までは、Sバーンで15分ほど。観光の中心は「AB」ゾーンの中に収まります。
乗車券は駅の自動券売機や、ベルリン交通局(BVG)のアプリで買えます。紙の乗車券は、乗る前にホームの刻印機で日付を入れるのを忘れないでください。抜き打ちの検札があり、刻印のない乗車券は無賃乗車として扱われます。
中央駅から各エリアへ
ほかの都市から列車で着く場合は、ベルリン中央駅が起点です。中央駅からは、Sバーンでフリードリヒ通り・アレクサンダー広場(ミッテ)、ツォー駅・シャルロッテンブルク(西側)、東駅・ワルシャワー通り(フリードリヒスハイン)のどこへも乗り換えなしで行けます。
このように、東西に走るSバーンの線に沿って主なエリアが並んでいるので、ホテルはSバーンの駅から近い場所を選ぶと、観光も夜の帰り道も楽になります。
ベルリンの見どころと、泊まるエリアの組み合わせ

ベルリンには歴史的な建物がたくさんあります。特に第二次世界大戦以降から東西ドイツ統一までの軌跡をたどることができる、貴重な歴史的建物や展示物がたくさん見られます。見たいものに合わせて泊まるエリアを決めると、移動が少なく済みます。
ブランデンブルク門・国会議事堂・博物館島(ミッテ)
ベルリンの観光で外せない場所は、ほとんどがミッテ地区にあります。ブランデンブルク門から東へ延びるウンター・デン・リンデン通りを歩けば、博物館島とベルリン大聖堂、その先にテレビ塔のあるアレクサンダー広場まで、歩いて回れます。
国会議事堂のガラスのドームは、事前の予約をすれば見学できます。博物館島の美術館は一部が改修で閉まっていることもあるので、行く前に公式サイトで開いているかを確かめましょう。
ベルリンの壁の跡をたどる
東西を分けたベルリンの壁の跡は、街のあちこちに残っています。いちばん長く残っているのが、フリードリヒスハインのシュプレー川沿いにあるイーストサイドギャラリーで、壁一面に描かれた絵が見られます。
ミッテ地区の北にあるベルナウアー通りには、壁と監視の様子を伝える記念施設があります。かつての検問所チェックポイント・チャーリーもミッテの南にあり、どれも昼のうちに回りたい場所です。
ティーアガルテンと戦勝記念塔(ツォー駅から)
ツォー駅から徒歩圏内に、森のように大きな公園ティーアガルテンがあります。公園の中心には戦勝記念塔が立っていて、公園を貫く大通りを東へ行くと、ブランデンブルク門まで歩くことができます。
ツォー駅側に泊まれば、朝は公園を散歩してブランデンブルク門へ、午後はクーダムで買い物、というように、西と東の両方の顔を1日で楽しめます。
ベルリンらしいマルチカルチャーと食べ歩き
ベルリンには、様々な文化的背景を持った人たちが住んでいます。名物のカリーヴルスト(カレー粉をかけたソーセージ)やトルコ系の人たちが広めたドネルケバブなど、屋台の食べ歩きも楽しみのひとつです。
クロイツベルクやノイケルンには、各国の料理店やカフェ、古着屋が集まっています。こうした街は昼から夕方の明るいうちに歩き、夜は泊まっているエリアに戻って食事をする、という組み立てにすると安心です。
女性の一人旅・家族連れで泊まるなら
誰と旅するかによっても、選びたいエリアは少し変わります。
女性の一人旅:ミッテかツォー駅の駅前に
女性の一人旅なら、夜も人通りの多いミッテ地区か、ツォー駅の周りの駅前のホテルが安心です。夕食は泊まっているエリアの中で済ませ、ノイケルンやクロイツベルクには明るいうちに出かけるようにしましょう。
夜にバーやクラブを楽しみたい場合も、一人で遅くまで出歩くのは避け、帰りはタクシーや配車アプリを使うのがおすすめです。
家族連れ:西側の住宅街やツォー駅の周りも
子ども連れなら、動物園や水族館があるツォー駅の周りが楽しく過ごせます。赤ちゃん連れのお母さんやお年寄りも多いシャルロッテンブルクより西の住宅街は、落ち着いた雰囲気で、家族旅行にも向いています。
ベルリンの電車は、ベビーカーのまま乗れる車両がほとんどです。大きな駅にはエレベーターもありますが、小さな駅では見つけにくいこともあるので、ホテルの最寄り駅の様子を地図アプリで見ておくと安心です。
ベルリン旅行の前に知っておきたいこと
治安やホテルのほかにも、旅の前に知っておくと安心なことをまとめます。
入国と滞在:シェンゲン協定のルール
日本のパスポートなら、観光など90日以内の短期滞在にビザはいりません。ただしドイツはシェンゲン協定の国なので、ほかの加盟国と合わせて「180日のうち90日まで」という数え方になります。パスポートは、シェンゲン協定の国から出る予定の日から3か月以上の残りが必要です。
入国の手続きは変わることがあるので、出発前に外務省の海外安全ホームページや、駐日ドイツ大使館の案内で最新の情報を確かめてください。
日曜日はお店が閉まる
ドイツでは、日曜日はスーパーや多くのお店が閉まります。日曜日に着く旅程なら、飲み物や軽食は前日までに買っておくか、中央駅など大きな駅の中のお店を使いましょう。
レストランやカフェは日曜日も開いているところが多いので、食事に困ることはあまりありません。
クリスマスマーケットの時期は特に人混みに注意
冬のベルリンでは、街のあちこちでクリスマスマーケットが開かれます。とても楽しい季節ですが、人が集まる場所ではスリが増え、テロへの警戒も強まります。
マーケットを訪れるときは、荷物を少なくして、人の多い時間帯はかばんを体の前で持つようにしましょう。外務省はドイツを含む欧州でのテロの脅威にも注意を呼びかけているので、旅の前に最新の情報を見ておくと安心です。
在住者からベルリンを訪れる方へ

いろいろな顔を持つ街を、安全に楽しんで
ベルリンには、様々な文化的背景を持った人たちが住んでおり、マルチカルチャーが楽しめる街でもあります。ヨーロッパの若者には夜遊びの街としても有名です。
大切なのは、夜を過ごす場所と泊まる場所をきちんと選ぶこと。初めてならミッテかツォー駅の周り、予算を抑えるなら西側、夜遊びを楽しむなら駅の目の前のホテル。そのうえでスリにだけはいつも気を付けて、ベルリンのいろいろな姿を発見してみてください。
まとめ:ベルリンの治安の良い宿泊エリアとホテル
超有名観光スポットまでアクセス抜群ならミッテ地区(アドロン・ケンピンスキー・パーク・イン)。ショッピングに便利な人気スポットならツォー駅付近(モーテル・ワン・アッパーウェスト)。
予算をおさえたいけど治安はいい場所がいいならシャルロッテンブルクより西(クーダム101ホテル)。ベルリンらしい夜とアートを楽しむならフリードリヒスハイン(ミヒェルベルガー・ホテル)。
ベルリンはヨーロッパの大都市の中では落ち着いた街ですが、スリと夜の人通りの少ない場所にだけは気を付けて、旅を楽しんでください。
よくある質問
ベルリンの治安は悪いですか?
ヨーロッパのほかの大都市と比べると、落ち着いている方です。ただ、スリや置き引きは日本よりずっと多く、特に観光地や大きな駅で起きやすいので、貴重品の持ち方には気を付けてください。
ベルリンで治安の悪い地域はどこですか?
夜に注意したいのは、ミッテの南のノイケルン地区や、隣のクロイツベルク地区の一部です。どちらも昼は個性的なお店やカフェが楽しい街なので、明るいうちに訪ね、夜遅くは大通りを選ぶか、早めに帰りましょう。
初めてのベルリンは、どこのホテルに泊まればいいですか?
観光地に近く夜も人が多いミッテ地区か、ツォー駅の周りがおすすめです。どちらもSバーン1本で行き来できるので、予算や買い物の予定で選んでください。
ベルリン中央駅の周りの治安は?
駅の中は人が多く、警察の姿も見られますが、大きな駅なのでスリには注意が必要です。駅のまわりは官庁街で、夜は人通りが少なくなる場所もあるので、遅い時間に着くなら駅から近いホテルか、タクシーを使いましょう。
夜のベルリンを歩いても大丈夫ですか?
ミッテの観光地は夜もライトアップされて人が多く、夜10時くらいまでの散歩なら楽しめます。暗い公園や川のほとり、人の少ない住宅街の道は避け、遅くなったらタクシーで帰るのが安心です。
ベルリンの地下鉄やSバーンは安全ですか?
日中や夕方は多くの人が使っていて、普通に乗れます。混んだ車内のスリと、夜遅くの人の少ない駅には気を付けましょう。紙の乗車券は乗る前に刻印を忘れずに。
安くて治安のよいホテルを探すなら?
シャルロッテンブルクより西の住宅街か、ツォー駅の周りの手ごろなチェーンホテルが狙い目です。Sバーンの駅から近く、夜に公園を通らずに帰れる場所を選びましょう。
