ヨーロッパの国をふらふら旅している、ライターのかにゃといいます。
基本的にはひとつの街に長居しないのですが、オランダの首都・アムステルダムには3か月ほど滞在したことがあります。
昔ながらの伝統を守りつつも、最先端の流行に触れることができ、活気があってとても大好きでした。この記事では、アムステルダムの治安や安全に宿泊できるエリアについてお話します。
安全なアムステルダムで暮らすならどこ?おすすめ宿泊エリアを治安や物価の面から解説
アムステルダムの中心部には運河が張り巡らされています。
初めてオランダを訪れた人なら、運河沿いのホテルを選ぶと、オランダらしい運河の流れる景色を眺めながら滞在することができておすすめです。
運河沿いのホテルには、中には17世紀に貿易で富を得た商人が建てた邸宅「カナルハウス」を使っているものもあります。
建てられた当時の風情ある建物に滞在でき、気分も盛り上がることでしょう。
街の中心部にホテルを抑えることができれば、観光にもかなり便利になります。
ですが人気のあるエリアで、ホテルの空きを見つけるのもなかなか難しく、かつ値段も高い傾向にあります。
加えて、ナイトライフの充実しているアムステルダムでは、中心部のホテル周辺では深夜でも騒がしいというケースもあります。
静かに過ごしたい人は、中心部から少し離れた場所を選ぶのもオススメです。
交通の足となるトラムの停車駅近くにホテルをおさえれば、そこまで不便さを感じません。
アムステルダム滞在におすすめの治安の良いエリア
おすすめエリアその1:ネーヘンストラーチェス周辺
買い物に便利なショッピングエリアネーヘンストラーチェス周辺エリアは、ショッピングにぴったりです。
9つの通りがあることから名前がつけられたこのエリアは、シンゲル運河とプリンセン運河というふたつの運河に挟まれています。
駅やダム広場周辺よりも落ち着いており、静かなエリアです。
また、オーガニックフードを扱うスーパーや若手デザイナーのこだわりがつまったブティック、運河を眺めながらほっと一息つくことのできるカフェなど、個性あふれるお店が増えているエリアです。
デパートや高級ブランド店だけでなく、特色のある小さなお店をめぐってお気に入りを見つけたいというショッピング好きにはたまりません。
お土産を見つけるのにもぴったりです。
運河沿いの景色も美しく、特に目的がなくても歩いているだけで楽しいようなエリアです。
ダム広場やアンネの家などの人気観光スポットからも近く、近くにトラムの停留所がいくつもあります。
おすすめエリアその2:ミュージアム広場エリア
アートめぐりが楽しいエリアアムステルダムは、芸術活動がさかんな街です。
それに伴って、美術館も街のあちこちにあります。
アムステルダムの誇るすばらしい美術館をはしごするなら、ミュージアム広場エリアがおススメです。
アムステルダム中央駅からみて、賑やかなダム広場周辺よりも少し離れた場所にあります。治安も悪くありません。
オランダが生んだ巨匠・ゴッホの作品やそれにまつわる所蔵品が充実した「ファン・ゴッホ美術館」や、オランダが歩んできた芸術の歴史を体系的に学ぶことができる「アムステルダム国立美術館」など、質のよいコレクションを誇る美術館が目白押しです。
日本にいてはなかなかお目にかかれないような展示をしている美術館ばかりで、アート好きにはたまらないエリアとなっています。
アムステルダムの観光に自信がない人なら、ミュージアム広場から歩いて10分以内のところにあるホテル「ヴェルディ」がおすすめです。
なぜなら、このホテルの経営者は日本人で、現地語がわからない人でも安心して利用できるからです。
スタッフさんたちはみんなアムステルダムの観光に詳しいので、観光について不安なことがあれば、日本語で質問できます。
おすすめエリアその3:アムステルダム・ザイドエリア
高級ホテルの多いエリア少々値段が高くても、安心して滞在できるホテルをお探しなら、アムステルダム・ザイドエリアがおススメです。
アムステルダム中央駅からは距離があるものの、メトロの停車するザイド駅やライ駅があり、そうアクセスは悪くありません。
ライ国際展示見本市会場やワールドトレードセンターがあるエリアで、ビジネス向けのホテルや高級ホテルがよく集まっています。
ビジネス目的の人が多く集まるぶん、街の中心部よりは静かで治安もよいです。
初めてアムステルダムを訪れる人がこのエリアを選ぶなら、おススメのホテルは「アムステルダム オークラ」です。
日系のホテルなので、ホテルのチェックインも日本語でできます。
閑静な住宅街の中にあり、治安もよいです。
トラムの停車駅からすぐのところにあり、観光にも不便さを感じません。
アムステルダムの治安情報や観光中の注意点
基本的には、街の治安は悪くありません。
移民も多く、多様性を受け入れる雰囲気のある街なので、長期での滞在も居心地がよいです。
ですが、外国であることには変わりないので、スリや盗難がまったくないわけではありません。特に混み合うトラムの中やアムステルダム中央駅周辺などはスリが発生しやすいエリアです。
加えて、オランダでは大麻などのソフトドラッグが合法化されており「コーヒーショップ(Coffeeshop)」というお店で販売されています。
もちろん日本人は購入・使用ともに禁止ですし、オランダから国外に持ち出すこともできません。
このお店の周辺は雰囲気も良くなく、人気が少ない・暗いまたは異様に賑やかなことも多いので、近づかないほうが無難です。
また売春も合法化されており、赤いネオンがゆらめく「飾り窓」地区と呼ばれるエリアでは多くの売春宿が軒を連ねます。
このエリア周辺も治安がよいとは言えないので、売春婦にカメラを向けるなど、トラブルになりかねない行為はやめたほうがいいです。
これからアムステルダムを訪れる方へ
アムステルダムは多様性が入り混じる、ちょっとディープさもある街です。
歴史がありながらも、新しさのあるエリアもあります。
流行に敏感な人も、絵画が好きな人も楽しめるスポットが目白押しなので、1日とは言わず、ぜひ長期滞在してみてください。
まとめ:アムステルダム市内の治安の良い宿泊エリア一覧
- 初めての人にオススメ!オランダらしい運河と共に過ごすなら→ネーヘンストラーチェス
- 周辺オランダの芸術に触れられるアートなエリア→ミュージアム広場エリア
- 慣れない海外で安心安全に過ごしたいなら→アムステルダムザイドエリア