2000年にバックパックを背負って東南アジアを回ったのがきっかけで、そのままズルズルとアジアに引き込まれて今年で17年目のNOBUです。
2008年からラオスのバンビエンに拠点を構え、妻とふたりで自営業を営んでいます。
ふたりとも日本人のために、就労許可や各種ライセンスの取得には泣かされましたが「ラオスが好き」な一心と、現地人の協力でなんとか乗り切り今に至ります。
この記事では、ラオスの首都・ヴィエンチャンの治安に気になる人向けに、治安情報やおすすめの宿泊エリアをまとめています。ぜひ参考にしてください!
ヴィエンチャンでの治安情報・被害情報など
世界で一番ショボい首都などという不名誉な表現をされる、ラオスの首都ビエンチャンの情報を紹介します。
東南アジア諸国の中ではバツグンに治安が良かったラオスですが、近年犯罪発生件数は増加の傾向にあります。
特に首都ビエンチャンでは、旅行者をターゲットにした、スリや置き引き、恐喝事件の発生も耳に入ってきます。
しかし実際に被害に遭った旅行者の話を聞いてみると、それほど深刻な話では無く簡単に回避できるようなものが多かったので、私が耳にした被害状況を紹介します。
〇恐喝被害に遭った男性
夜間に人通りの無い路地に入っていって地元不良グループに囲まれ金品を請求された。
〇同じく恐喝被害に遭った男性
散歩中にトゥクトゥクドライバーから「ハッパ、ハッパ」と、声をかけられ購入目的で付いていくと仲間に囲まれ金品を請求された。
〇宿で盗難被害にあった男性
深夜散歩中に現地女性(オカマなのですが)に声をかけられ、一夜を供にし翌朝目が覚めると現金、クレジットカード入りの財布と供にスマホやカメラなどの高額電子機器が無くなっていた。
〇トランプ詐欺にあった(男女供に複数)
東南アジアでは有名な手口で、イカサマ賭博のやり方を教えられ、ブルネイやシンガポールから来た金持ちの観光客を一緒に騙してくれれば分け前を$5,000~$10,000-貰えると聞き話にのって騙された。
など一般的な常識的な判断力や行動で簡単に回避可能なものばかりです。
旅行中は歩道を歩き、荷物は車道と反対側に持ち、人気のない場所には立ち入らないことを心掛けましょう!
ヴィエンチャン観光時の注意点
観光中に気をつけることは次の3つです。
〇水分補給をマメに行う。
東南アジアは本当に暑いので熱中症対策です。
〇肌の露出を控えた服を着用する。
宗教施設である寺院や、政府施設である博物館など外国人の観光スポットを訪れる際、現地人は基本的に正装です。
直射日光対策にもなりますので、男女供に肌の露出が低くて風通しの良いものを着用しましょう。
〇日本語で話しかけてくる現地人を信用しない。
フレンドリーに日本語で話しかけてくる現地人は正直怪しい人間が多いので気をつけましょう。
確かに国費留学生として日本留学を経験したラオス人は多いのですが、ほほ全員が政府関係の仕事に就いていますので、平日の観光地で観光客に声を掛けることはまずありません。
簡単なことに気をつけていればビエンチャン観光に危険はありません。
ヴィエンチャン市内でどこに泊まる?治安の良い滞在先の選び方
ビエンチャンは大河メコン沿いに広がる町です。市内のメコン河沿岸は古くから旅行者の集まるツーリストエリアとして発展してきました。
観光スポットからも程近い、このエリアの宿泊施設を選べば間違いないでしょう。
メコン河越しに対岸のタイの田舎町を望むことが出来る、メコンリバーサイドは比較的高価格帯の宿が並びます。
余りにも上流域の立地では、ビエンチャン市内へのアクセスが悪くなり、夜間の人通りも少なくなりますので注意して下さい。ナイトマーケットの上流にあるロータリーから1kmくらいまでがお奨めです。
ビエンチャンの町中方面の場合は、噴水公園からラオプラザホテルへの通りや、文化ホール周辺のセタティラート通りやヘンブン通りが便利ではないでしょうか。
どちらも車両は一方通行になりますので、逆走する不審な車両にも気付き易いでしょう。
ヴィエンチャン市内でおすすめの宿泊エリア解説
現在のビエンチャンはメコン河に沿って一方通行が交差するような造りになっています。
ここではツーリストエリアの通りをメコンと併走するものとメコンに向かうものに別けて紹介していきます。
メコンと併走する通り
〇ファーグム通り
メコン近くを下流から上流に向けて走る一方通行の通りです。上流に向かって右手は商業地域が広がり、左手には夜間ナイトマーケットが開催される広い敷地が広がります。
旅行者向けのレストランやゲストハウスが軒を並べています。
〇セタティラート通り
メコンの上流から下流に向けて走る一方通行の通りです。
上流に向かって右手は商業地域が広がり、左手には寺院が点在するエリアです。右手の商業地域にはワインバーや中~上級のゲストハウスが並んでいます。
〇ヘンブン通り
文化ホールに向かう一方通行の短い通りです。
古くから中国系移民が住んでいたのでチャイナタウンとも呼ばれています。通りの両側に所狭しと軒を連ねる商店や宿泊施設が人気のエリアです。
〇サムセンタイ通り
交互通行の比較的広い通りです。ラオプラザホテルや旧ラオス国立博物館、文化ホールなどのランドマークが多いのですが、一つ一つの敷地が広いために旅行者が利用するような施設が少ない感じです。
メコンに向かう道
〇クンブロム通り
終点のメコン河との合流点はナイトマーケットの上流側の起点で交互通行です。
チャイナタウンの入口近くは遅くまで営業する「中華風ラーメン」の店が数件あります。
〇チャオアヌ通り
セタティラート通りからサムセンタイ通りを結ぶ一方通行の短い通りです。チャイナタウンの中心部近くなので、商店が多く日本の政府機関の事務所もこの通り沿いに有ります。
古くからある和食レストラン「キッチン東京」はこの通りに有ります。宿泊よりも、食事や買い物向けの通りですね。
〇フランコギン通り
セタティラート通りからファーグラム通りへの一方通行です。メコンが近くなるほどツーリスティックな雰囲気が強くなります。宿泊施設も点在するエリアの一つです。
〇ノケオクンマン通り
ファーグラム通りからセタティラート通りへの一方通行です。
ツーリストエリアの中心と言っても良いでしょう。宿泊施設、レストラン、Cafeなどが軒を並べています。
〇マンタトゥラート通り
セタティラート通りからファーグラム通りへの一方通行です。比較的静かなエリアなので、ゆっくりと過ごしたい方にはお奨めかもしれません。
少しコストが掛かっても優雅に過ごしたい方にお勧めのエリアはここです。
ラオプラザホテルから噴水広場(ナンプゥ)に向かう、一方通行に点在する宿は快適に過ごせる大人の宿が多いですよ。
ビエンチャンで無条件に安全で快適な宿泊施設は、国賓の利用があるラオプラザホテルやドンチャンパレスホテルだと思うのですが、そこに泊まっても面白くないですよね。
せっかくラオスへの訪問を視野に入れているのであれば、少しだけ冒険をしてみましょう。新しい世界が見えてくるかもしれませんよ。
ヴィエンチャン空港から中心部へのアクセス方法
首都ビエンチャンは「ビエンチャン・ワッタイ国際空港」が最寄の空港になります。
驚くほど鄙びた国際空港で、規模的には私の地元の高知坂本竜馬空港とドッコイの規模です(笑)
首都の国際空港だけに中心地からも無理をすれば歩ける距離で、ツーリストエリアから5~6km北西部に位置します。
メコンでユックリしていると驚くほど低空飛行の旅客機を見ることもあり、新鮮な気持ちにさせてくれる素敵な空港です。
ビエンチャン市内へのアクセスは空港内の「タクシークーポン販売所」でクーポンを購入すれば約$7でツーリストエリアに運んでくれます。
この価格は一台の価格なので、数人でシェアすればリーズナブルに移動できますね。この販売所では一応英語が通じます。
他の交通手段は望めないので、予約している宿のピックアップサービスを利用するか、タクシークーポンを購入するか、歩くかの三択なりますので、タクシーを利用しましょう。
約10分でツーリストエリアまで運んでくれます。面倒な値段交渉も必要なく、スムーズに市内への移動ができます。
これからヴィエンチャンを訪れる方へ
すでに紹介しましたが、私がラオスと関わるようになってから17年が経過しようとしています。
2000年代はまさに世界トップレベルの何も無い首都でしたが、近年中国や韓国からの投資が流入し始め、急速な経済発展と供に建築ラッシュのビエンチャンに変貌しました。
当時は一番の目抜き通りも一分に数台のスクラップ寸前(日本の感覚ではスクラップした状態で)のクラシックカーが走るくらいだったのですが、現在は朝夕の出勤、帰宅時間には身動きが取れないくらいの交通渋滞が発生しています。
早いうちに来て下さい、今ならまだ解けだすような笑顔のラオス人が迎えてくれます。ラオス、ビエンチャンでお待ちしています。