こんにちは、エジプトはカイロに3年住んでいるGENです。
エジプトはイスラム圏の国であり、ギザのピラミッドをはじめとする古代遺跡の観光立国としても有名です。
日本では以前から中東といえば治安のよくないイメージですが、実際のカイロは喧騒こそあるものの、人がとてもあたたかい国です。
まさに悠久の歴史をそのまま体現したかのように、エジプト人はゆっくりとした時間の中で生きていて、日本人が住んでも何ら違和感を感じない国です。どこか昔懐かしいような雰囲気を感じることができます。
ここではそんなカイロの治安のことを中心に紹介したいと思います。
カイロ市内でどこに泊まる?治安の良い滞在先の選び方
エジプトカイロを訪れたら、まずはカイロの中心地である「タハリール広場」へ向かうのが王道です。
しかし、エジプト国内でテロが起きる治安が不安定な時期や、ツアーではなく一人旅でカイロを訪れる場合は、いきなりタハリールには入らず、郊外にある「ヘリオポリス」という街に宿をとるのもオススメです。
カイロの中心部からギザのピラミッド付近は、観光地なのでしつこい客引きが相当います。中心部では過激派が活動するおそれもあるため、気になる方は一度郊外に入ってから、目的とする観光地までバスやタクシーで行き、観光が終わったら即現場を離れるという方法がよいでしょう。
ツアーなどの場合であれば、タハリール広場へ行って4つ星以上のホテルに泊まれば、治安での問題はありません。
タハリールにある、ナイルヒルトンやラムセスヒルトン、マリオットなどの一流ホテルが集まっているので、ホテルに入ってしまえば安心でしょう。
またタハリール広場から車で15分ほど離れた「ゲジーラ島」という地区は治安もよく安全です。ヘリオポリスの郊外か、ゲジーラ島地区など、中心部から離れた場所ではテロなどの事件が起きたというニュースは聞いていませんので、まず大丈夫です。
治安の良さでホテルを選ぶ!カイロ市内のおすすめ宿泊エリア
1.喧噪を離れた郊外のヘリオポリスに滞在する
ヘリオポリスはカイロ空港から車で30~40分ほど。カイロの中心部からも車で40分ほどと、空港と中心部のちょうど中間地点に位置しています。
ヘリオポリスは落ち着いた地区でありながら、いくつものスーパーやモスクが立ち並ぶ場所です。
いきなり観光地の中心部に入る前に、エジプトの街の雰囲気を楽しみ、ちょっとした買い物や夜の街を散策するには良い環境です。
ロキシーというショッピングロードがあり、夜になると一気に店が開くので、ここでケバブなどを食べて街や人を見ておくのがオススメです。ちょっとした路地裏に入ると香水店や服屋がひしめきあっていて、大通りと裏通りの雰囲気が別世界なところも魅力です。
2.ゲジーラ島地区の高級住宅地に滞在する
ツアーで旅をするなら、ゲジーラ島のマリオットホテルなどがオススメです。
いわずと知れた高級ホテルですが、タハリール広場から少し離れているため、ナイル川を挟んで向こう岸に中心部を眺望できるでしょう。
中心部のタハリールも安全といえば安全ですが、革命以降はやはりイスラム過激派を注意したほうが良いため、ゲジーラに入っておくといいです。
昼間は足を延ばしてタハリール広場へ行き、買い物などをして楽しめます。ここは出張で訪れる外国人などが住んでいる地区で、高級住宅地なので治安は良く、落ち着いた雰囲気です。一般的なレストランはありますが、いわゆる露店などは少ないため、どこかの店に入って食事するのが良いでしょう。
また、足を延ばすとオペラハウスなどもあり、公演があれば楽しめます。ナイル川沿岸の地域なので、ナイルクルーズに参加するのもオススメです。
3.ピラミッドのあるギザ地区の高級ホテルに滞在する
エジプトといえばギザのピラミッドです。ギザ地区は当然ながら観光客や客引きがひしめき合っている場所なので、最初から喧噪を味わうためにはこの場所がもってこいです。
ギザは観光地といえどテロ事件などは発生していないので、安心できます。油断は禁物ですが、ピラミッドを眺望できる高級ホテルがあるので、そこで日がな1日ゆっくりと絶景を楽しむことができるでしょう。
ピラミッド地区に入ると、ツアーでない限りは客引きとの交渉合戦になるので、ガイドなど要らない場合はハッキリ断ることが肝心です。
エジプトはどこの観光場所でもそうですが、一般の人はとても優しく親切ですが、観光地の中に入ると商売人は一転して高額なお金を要求してきます。
そこをのりこえてのピラミッド観光はまた壮観なので、エジプトに行ったらまずはピラミッドを見てみましょう。
4.エジプトらしさを満喫するならオールドカイロへ(客引注意)
カイロ中心部からタクシーで20~30分でオールドカイロという地区に入ります。
この場所ハンハリーリーというバザールが立ち並ぶ地域で、通りには露店が並び、エジプトの活気を味わうならオススメです。
オールドカイロなので、街の雰囲気もレトロなカイロといった感じです。好きな人にはたまらない、古典的な街を見ることができるでしょう。
ただし、治安面ではわずかに不安が残るかもしれません。中心部ではないので、観光客を狙った大きなテロ事件などはありませんが、客引きなどが多数いるため、彼らを避けながら観光するには気力も体力も必要です。
ただし、これもカイロの醍醐味と思えれば十分楽しめる地域なので、行ってみる価値ありです。
露店には、クシャリという混ぜそばごはんのファストフード店をはじめ、ケバブ屋、香水屋、反物屋、ニセパピルス屋など、庶民的な店からいかがわしい店までなんでもあるので、エジプト人と交渉してみる楽しさを味わえるでしょう。
カイロ観光中・移動中にはこんなことに注意!
観光中の注意は、とにかく客引きを避けて自分の態度をハッキリと伝えることです。
ギザのピラミッドなどは、ラクダ引きに規制がかかったものの、まだまだしつこい輩がたくさんいて、チケット売り場でチケットを買ったとたんにガイドが勝手にチケットをとりあげ、「俺についてこい!」と言ってガイドを始めます。
もちろん、頼んでもいないガイドにお金を払うのはバカバカしいので、その場ですぐ断ることです。
タクシー料金もあってないようなものなので、すべて交渉になります。
15分くらい走ったら2ポンドくらいでしょうか。まずは最初にタクシー運転手と交渉するところから始まります。
○○へ行きたいといえば、「ビカーム?」と聞いてくるので、自分の言い値を伝え、そこで「話にならん!」と言われたら値段交渉です。個人タクシーはすべてこの方法なので、面倒ですがきちんとやっていきましょう。
カイロの交通機関はほとんど電車かタクシーです。
空港から中心地までの移動について
カイロ空港に着いたら空港内にあるタクシーのチェックインカウンターなどがあります。しかし、このタクシーは料金が高額。
一人旅の低料金プランを考えている方にはオススメできません。
安くタクシーを使いたいなら、空港を出て個人タクシーと交渉するのが一番いいでしょう。カイロのタクシーは黒いボロボロの車なので、待機中の運転手に声をかけてみるのもOK。
まずはボッタクリ値を要求してきます。
郊外のヘリオポリスにはおよそ15エジプトポンドで十分行けますが、40ポンドとふっかけてくるので、言われたら交渉してそれでも相手が譲らなければさっさと次のタクシーへ移りましょう。5台程度と交渉して、相手の言い値と自分の妥協点が一致した時点でタクシーに乗り込みます。
最初から中心部のタハリールへ行きたい場合などは、50ポンドくらいでしょう。
とにかく安くしたいなら、一番低料金のタクシーに言ってとりあえず街へ出て、路面電車に乗ればタハリールまで50ピアストル(1ポンド以下)で行けます。
これからエジプト・カイロを訪れる方へ
日本での報道とはうってかわって、人はとても良いので安心して旅をできるでしょう。
ニュースの情報(テロ事件など)をうのみにせず、現地の人と楽しくかかわって、博物館やピラミッドなどを見て歩けば、十分楽しめます。
イスラム圏の人たちは一般的にいい人たちですから、コミュニケーションは身振り手振りでも、旅人に案内してくれるでしょう。
まとめ