初めまして。イギリスはロンドンに留学をしていたSerinaです。
ロンドン近郊はお洒落な街が多く、週末はよく一人で色んな街を散歩して巡っていました。
この記事では、よく訪れたお気に入りの街・オックスフォードについて、「滞在するならココ!」というおすすめエリアとホテルをご紹介します!
これからオックスフォードを訪れる方の滞在エリア選びの参考になれば嬉しいです。
おすすめエリア1「オックスフォード大学周辺」(憧れのカレッジ生活を味わうなら)

まずおすすめしたいのがカレッジ周辺エリアです。
その歴史は12世紀にまでさかのぼり、英語圏で最古、世界でも3番目に古い大学、オックスフォード。
「オックスフォード大学」とは39の大学を中心に、図書館や研究施設、美術館などの総称であり、街並みを創り出す荘厳な建物が訪問者を圧倒します。
ライバル視されるケンブリッジも多くの大学がありますが、広いエリアに点在しているため、「街の中に大学がある」と称されるのに対し、オックスフォードは「大学の中に街がある」と言われます。
小さな街にいくつもの大学、そこを闊歩する学生達、つまり、大学をメインに人々の暮らしがあるのです。

街内は中心部に「自然史博物館(Natural History Museum)」や「ボドリアン図書館(Bodleian Library)」、リノベーションされてさらに美しくなった「アシュモリアン美術館(Ashmolean Museum)」などが集まり、すべて徒歩圏内です。
大学のキャンパスは主に中心部から北西部にかけて点在しており、一部、エントランスや中庭が見学可能なキャンパスもあります。
街中には、イギリスならではのパブも多く、なかでもイチオシはシェルドニアン劇場の正面にある「ホワイト・ホース(The White Horse)」。16世紀からある古い建物の一角にあるパブは、木彫りのテーブルが並び、学生を中心にいつも混雑しています。
ここのフィッシュ・アンド・チップスは絶品で、お手製のタルタルソースを添えていただけば、イギリス料理がイマイチ…なんて、もう誰も思わないでしょう!
カレッジエリアのおすすめホテル「ケブル・カレッジ(Keble College)」¥6000〜
住所:Parks Road, Oxford OX1 3PG, England
料金:6,660円~
オックスフォードの数あるカレッジの中でも広い敷地と美しい外観で有名なケブル・カレッジ。その学生寮になんと、一般人が宿泊できるのです!
学生がいない夏休みだけの期間限定、それにベッドとシャワーだけの部屋はいたってシンプルですが、窓から眺める中庭は美しく、海外からの旅行者は勿論、イギリス人から一度は泊ってみたい!と大人気。
これまで世界の多くのエリート達が巣立っていったオックスフォード大学。その学生気分を味わってみるのもいいでしょう。なお、予約はインターネットで受付けますが、ピーク時は約2か月前から満室と人気があるようです。
おすすめエリア2「ジョージストリート周辺」(観光に便利な市街中心部)

次におすすめしたいエリアは、観光に便利な市街地「ジョージストリート」エリアです。
ロンドンから電車で1時間、バスで1時間半とアクセスのよいオックスフォード。
駅もバスターミナルも街の中心部にあり、また車で来ても、中心部に大きな駐車場が3つもあるので、ここを観光のスタート地点とし、自分の足でブラブラしてみるのが一番です。
中心部のツーリスト・インフォメーションでは、乗り降り自由の二階建て観光バスのチケット、美術館や博物館の案内を始め、オックスフォードならではのユニークなツアーの情報も手に入れることができます。
大学や教会など有名な建物をガイドの案内で回るウォーキング・ツアー、パブを飲み歩くパブ・ツアー、自転車で観光名所を駆け巡るサイクル・ツアー、夜になればゴースト・ツアーなど様々あり、どれも所要時間は1時間程度。
お腹が空いたら、駅前から中心部にのびるジョージ・ストリートにある本格的なイギリス料理「コテ ブラッサリエ(Cote Brasserie)」がおススメ!小さなレストランですが、ラムのシチューやチキン・パイなど正統なイングランド料理が堪能できます。

また、同ストリートには多くのパブが並び、お酒を飲むだけでなく、地元の人からもソーセージやハッシュドポテト、バーガーや白身魚のソテーなど、通称「パブ飯」と呼ばれるメニューに人気が集まっています。
ジョージストリートのおすすめホテル「Malmaison Oxford Castle」¥16,000〜

ホテル名:マルメゾンオックスフォードキャッスル
住所:3 Oxford Castle, Oxford OX1 1AY, England
料金:16,000円~
1300年頃までなんと刑務所だった施設を改装したユニークなホテル。吹き抜けのエントランス、むき出しの階段、明かりがもれる小窓など、なんとなくその面影を残しているものの、館内はスタイリッシュで美しく、部屋もラグジュアリーで居心地は抜群です。

刑務所として使われる以前、歴史をさかのぼれば、そもそも10世紀に侵略してきたノルマン人が建てたオックスフォード城であり、その名残の外堀と市内を見渡せる広い丘があるのも特徴的です。この由緒ある館内を当時のコスチュームをまとったガイドの案内で回るツアーもありますよ。

おすすめエリア3「クライスト・チャーチ周辺」(文化と伝統を感じることができるエリア)

クライスト・チャーチを観ずして、オックスフォードを語るなかれ!カレッジ群の中でも最大、かつ最も歴史がある名門校です。
1546年、ヘンリー8世が建てた大聖堂が大学の起源であり、それ以来、歴代16名もの英国首相を始め、数々の著名人が学んでいます。
ここで教鞭をとっていた数学者のルイス・キャロルが、当時の学寮長の娘アリスをモチーフとして描いた「不思議の国のアリス」、それよりもハリーポッターのホグワーツの食堂といった方がクライスト・チャーチの代名詞として有名でしょうか。

また、そこから目と鼻の先にあるオックスフォード市役所(City Council)を覘いてみるのも面白いです。
役所仕事をしているので、勿論、館内の二階は立ち入り禁止ですが、一階のエントランス横に小さなオックスフォード歴史博物館、奥のギャラリーでは地元のアーティストの作品が展示され(しかも全て無料)、勿論、お土産屋さんもあればカフェでくつろぐこともできます。
クラウスト・チャーチから少し南へ下がれば、テムズ川が見えてきます。
ナロー・ボートが行き交い、人々が散歩し、水鳥が泳ぎ、オックスフォード大学のボート部が練習する風景に、この街らしさを感じることができます。観光用のクルージングもあり、夏場のみ毎日2回、約40分のテムズ川下りは、時間を忘れて楽しめることうけあいです。
クライストチャーチのおすすめホテル「ザ・ヘッド・オブ・ザ・リバー(The Head of the River)」¥13300〜
住所:Folly Bridge | St. Aldates, Oxford OX1 4LB, England
料金:13,300円~

テムズ川沿いにあり、色とりどりの花が飾られたテラスは老舗のパブとなっていて、天気が良い日は地元の多くの人で賑わっています。

店内も歴史がただよう中に、学生の街らしいポップさもあり、皆でワイワイ飲むのもよし、一人で静かに飲むのもよしのシチュエーション。美味しい食事とブリティッシュ・ビアーの品揃えで昔から評判の高いパブです。それだけでなく、なんと宿泊施設もあるのです。
ラグジュアリーではないものの、部屋はシンプルで清潔、窓から眺めるテムズ川は朝焼けも夕陽も美しく、絶景ポイントとなっています。スタッフも皆、フレンドリーなので、気軽に旅の情報を教えてくれるでしょう。
これからオックスフォードを訪れる方へ
オックスフォードは確かにショッピング・モールや最新のアミューズメント施設に乏しく、有名な催しモノやお祭りなどもありません。
しかし、古くからイギリス人に愛され、その学術レベルの高さから尊敬され、そして世界中から、まさに大学だけを観に来る人で絶えないという人気の街です。
ロンドンからの交通の便もよく、十分に日帰りできるので、足を延ばしてみてはいかがでしょうか?