結婚前まで国際線のスチュワーデスをしていたiKoです。初めて訪れたミラノは、街全体がまるでが博物館や美術館のように美しく、こんな街に住めたら素敵だなあと思ったものです。
その後縁があり、イタリア人と結婚。今はミラノから2時間ほどの小さな海辺の田舎に住んでいます。
こちらの住むようになってから時々ミラノを訪れるようになりましたが、季節ごとに違う顔を見せてくれるミラノは、いまでも私の憧れの街です。この記事では、ミラノ中心部で泊まりたいおすすめホテルをご紹介していきます。
おすすめエリア1:ミラノ中央駅周辺のホテル
ミラノにはマルペンサ国際空港、リナーテ国際空港という2つの空港があります。どちらの空港に到着しても、マルペンサエキスプレス(電車)または、たくさん出ているエアポートリムジンバスを利用すると、まずミラノチェントラーレ駅(ミラノ中央駅)に到着することになります。
私がおすすめするのは、中央駅周辺のホテルです。中央駅から徒歩で数分の場所に、高級ホテルから比較的安く泊まれるプチホテル、気軽に滞在できるサービスアパートまでさまざまなカテゴリーの宿泊施設があります。ミラノに到着し、重いスーツケースを持ってタクシーを探す必要がないのはとても楽ですよね。
駅の近くといっても、夜は静かですので、ゆっくり眠ることができますよ。大聖堂、王宮、モンテナポレオーネ通りには、地下鉄中央駅から乗り換えなしで行くことができます。
ミラノ中央駅のおすすめホテル「Hotel Berna」
私がミラノに行くときによく利用するのは、中央駅から歩いて5分のホテルベルナ「Hotel Berna」です。
レセプションやレストランの家具は古くて、年季が入っている重厚なのものが多いのですが、部屋はモダンでバスルームも新しく、清潔感があります。また、こちらのホテルの朝食はとても充実しているとの定評があります。ぜひ朝食付きのプランで予約することをおすすめします。
イタリアを自動車で周ってミラノに到着するときも、このホテルは便利です。ミラノ市街には、一般車両が入れない交通規制エリアが存在します。しかし、ホテルベルナのある通りは規制エリアから外れています。ですので知らないで入ってしまったときの罰金の心配がありません。
そして、ホテルには専用のパーキングがあります。出発まで預ってもらい、市内観光には地下鉄やトラムを利用することをおすすめします。物価のとても高いミラノですが、駐車料金はとてもリーズナブルでした。事前にホテルに空き状況を確認してみてください。
おすすめエリア2:ドゥオーモ周辺のホテル
ミラノに来たら真っ先に訪れるのがドゥオーモですよね。中央駅からだと地下鉄で4駅目。ほんの数分で到着します。地下鉄の駅から地上に出ると、美しい白亜の大聖堂が目に飛び込んできます。
このエリアに泊まるメリットは、なんといっても、大聖堂をはじめ、王宮、スカラ座、そしてそれらをつなぐガレリアヴィットーリオエマヌエーレ2世通りなど、ミラノの名だたる観光スポットに徒歩で行けることです。そしてショッピングには最高のエリアと言えるでしょう。
高級ブランドから若者向けのブランドまで、おしゃれなミラネーゼも多く利用する素敵なお店がいっぱい。あこがれの高級ブランド店が立ち並ぶモンテナポレオーネ通りにも、このエリアから徒歩で行くことができます。
ショッピングを楽しんでいるときに困るのが、お買い物袋がひたすら増えることですよね。ホテルがこのエリアにあれば、ショッピングの途中で荷物を置きに帰ったり、ちょっと休憩したりするのにとても便利です。おしゃれなバールもたくさんあるので、夕食前、ミラネーゼにまじって「アペリティーヴォ」をしてみるのもいいでしょう。
ドゥオーモ周辺のおすすめホテル「Hotel Brunelleschi」
このエリアで私がおすすめするホテルは、「ホテルブルネッレスキ(Hotel Brunelleschi)」です。
こちらは、ドゥオーモから歩いて2分のところにあります。チェス盤のような黒と白の大理石の床がおしゃれな、エントランスホール。重厚な家具とともに、このホテルの歴史を感じさせます。
近代的なホテルではありませんが、部屋はとても快適で、観光地のど真ん中ですが防音がしっかりしてありとても静かで、夜はゆっくり眠れました。
ドゥオーモ周辺は、おしゃれなミラネーゼに交じってショッピングしたり、礼儀正しい年配のウエイターに給仕してもらって食事を楽しんだり、北イタリアの中心、ミラノのちょっとスノッブな雰囲気を肌で感じることができるエリアです。
ミラノ滞在のおすすめエリア3「ナヴィリオ周辺」
3番目におすすめするのがナヴィリオ地区周辺です。
このエリアはミラノ中心から南西部に位置しており、地下鉄ポルタジェノバ駅を下りて数分ほど歩いた所にあります。運河があるのが特徴で、再開発が進んでおしゃれな街になってきましたが、ホテルはまだリーズナブルです。
運河沿いには様々なショップやレストランが立ち並んでいます。
ナヴィリオ地区は観光客より地元の人が多いので、穴場的なエリアとしてもおすすめです。街並みは庶民的な雰囲気で、安くて美味しいお店で食事を楽しむことができます。
運河クルーズもおすすめです。船の上から眺める風情ある街並みは、また一味違った趣があります。夕方のクルーズでは、夕日が映える運河と美しい街並みをゆっくりと楽しむことができますよ。同じ運河でも、ベニスとは違った雰囲気があります。
ナヴィリオ地区には「アペリティーボ」という習慣があります。これは食事の前に軽食を食べることから始まった習慣です。ドリンクを頼めばブッフェ形式の食事も楽しむことができ、お値段もリーズナブルでお得です。
夏になると、運河沿いにはテーブルがずらりと並んで多くの人々で賑わいます。お気に入りのお店を見つけるのも楽しいでしょう。
ナヴィリオ地区のおすすめホテル「Ca’ Bianca – Hotel Corte del Naviglio」
・住所:Via Lodovico Il Moro 117, ナヴィッリ, 20143 ミラノ, イタリア
・料金:7586円〜
ナヴィリオ地区にあるこのホテルには中庭があり、50m先のトラム停留所からはミラノ大聖堂まで簡単にアクセスできます。
無料WIFIの備わった客室は、広々としており、エアコンやテレビ、ミニバーがあります。朝食はビュッフェ形式で、フレッシュな果物やジャム、タルトなど種類が豊富です。パティオでも食事をとることができます。レストランでは伝統的なイタリア料理を楽しむことができます。
ナヴィリオグランデ運河の近くに位置していて、街歩きを楽しみたい人におすすめのホテルです。
ちょっとクールなミラノ人。でも楽しい見所が満載!
空港から市街地に入ったとき、短時間でチェックインできる場所を選んでみました。
日本人観光客がミラノでブティックやレストランやバーに入ったとき、店員に対して少し冷たい印象を持つかもしれません。
イタリア人同士でも、ミラネーゼは愛想がわるいとか、スノッブだという意見は多数です。しかしそれは決して「よそ者」のことが嫌いというのではなく、自分の仕事をまじめにしているだけなので、驚かないでくださいね。
ローマとは一味違うミラノの雰囲気を、ぜひ肌で感じ取っていただければと思います。