はじめまして。フランスのブルゴーニュ地方在住のsawhasと申します。
ワインと食材に恵まれたブルゴーニュ地方。その主要都市ディジョンは、歴史ある建物が立ち並び、食と文化が楽しめる街として賑わいを見せています。
この記事では、ディジョンのおすすめホテルと滞在エリアをご紹介いたします。多くの方にその魅力を知っていただけたら嬉しいです!
ディジョン滞在のおすすめエリア1「駅周辺エリア」

中世にはブルゴーニュ公国の首都として栄えたディジョンには、その時代を感じさせる建物や芸術作品などが保存されています。
パリからはTGVで1時間40分ほどで到着。観光名所は比較的まとまっているので、徒歩で観光地を巡ることができます。
ディジョンに到着したら、まず訪れたいのが観光局。駅前の大通りを進むと見えてくるダルシ広場の前にあります。観光局では無料の地図もありますが、案内冊子を購入してみてはいかがでしょうか(日本語版あり)。

ディジョンの街の道路をよく見てみると至るところにフクロウのマークが刻まれています。この街のシンボルでもあるフクロウに沿って歩いていけば、観光名所を一通りぐるっと周ることができ、冊子にはその観光名所について写真と説明が掲載されています。
駅周辺で訪れておきたいのが、ダルシ広場そばにあるダルシ庭園。ブルゴーニュ地方出身の有名彫刻家フランソワ・ポンポンの作「シロクマ」の彫刻に目を魅かれます。
本物はディジョン美術館に展示されていますので、興味のある方は是非訪れてみてください。
駅周辺にはビストロやカフェもありますが、天気のいい日には、パン屋さんでサンドイッチを購入し、ここの庭園で食べるのもおすすめです。

ダルシ広場には18世紀に作られたギョーム門がそびえ立ち、そこをくぐると買い物好きにはたまらない素敵なお店が立ち並ぶリベルテ通りに入ります。ディジョンといえばマスタードで有名ですが、その専門店もここにあります。
様々なフレーバーのマスタードはもちろん、マスタードを入れるための小瓶も色々と揃っていて、どれにしようか迷ってしまうほど。お土産におすすめです。
ディジョン駅周辺のおすすめホテル「Hotel Kyriad Prestige Dijon Centre」
住所:22AvenueMaréchalFoch21000Dijon
料金:一部屋76ユーロ~

TGVでディジョン駅に到着。重い荷物をかかえてウロウロするよりも、まずはホテルに荷物を預けて身軽になりたい。そんな時におすすめのホテルが、駅から徒歩2分のところにある「Hotel Kyriad Prestige Dijon Centre」です。

ディジョンの駅前にはタクシーありますが、台数が限られていて、かなり待つこともあります。駅前のホテルだったら、その点迷子になることもなし、夜遅く到着した場合でも安心です。

良心的な価格で、部屋も清潔で機能的。近くにはパン屋や飲食店もあり、ちょっとした買い物もできます。街の中心部までは徒歩10分ほどで着きますので、観光にも便利です。

ディジョン滞在のおすすめエリア2「街の中心部」(観光スポットが目白押しのエリア)

ディジョンは観光名所は、こちらの中心部に点在しています。
その中で最も存在感があるのが、ディジョン美術館(旧ブルゴーニュ公宮殿)。何度も改築され、昔のまま残されている場所はごくわずかですが、それでもブルゴーニュが首都として栄えていた時代を思い出させてくれる立派な建物です。
塔に登れば、ディジョンの街並みが一望できます。すぐそばには多数のガーゴイルに目を奪われるノートルダム教会があります。
この教会にはフクロウの彫刻があり、このフクロウを左手で撫でると幸せになれるという言い伝えがあり、いつでも人で賑わっています。長年多くの人に撫でられ続けたフクロウは、いまやフクロウとは分からないほどすり減ってしまっていますが、それでも是非お試しを。

ブルゴーニュ建築の傑作と言われているのが、サン・ベニーニュ大聖堂。地下祭室クリプトは一見の価値あり。考古学博物館も隣接しています。観光名所といわれる建物だけではありません。
ディジョンの街には、歴史を感じさせる家がたくさんあります。ブルゴーニュ地方特有のカラフルな色合いの瓦屋根や、木組み、石造りの家。散歩しているだけでも、思わずカメラを構えたくなってしまうほどの素敵な街並みです。
観光はもちろん、街の中心部には数々のお店が並びます。
パリにあるデパートの支店や、日本でも有名なファッション専門店、地元ならではのお店。フランス料理だけに限らず、世界の様々な料理を提供するレストラン、パンに、チーズにチョコレート。お店をのぞくだけでも、あっという間に時間が過ぎていきそうです。
ディジョン中心部のおすすめホテル「Hostellerie du Chapeau Rouge」
住所:5, rue Michelet – BP52408 21024 DIJON Cedex
料金:一部屋120ユーロ~

観光にも買い物にも便利なディジョンの街中心部には、数多くのホテルがありますが、おすすめはHostellerie du Chapeau Rouge。

街一番の賑わいを見せるリベルテ通りから少し入ったところ、サン・ベニーニュ大聖堂の近くにある老舗ホテルです。歴史を感じさせる外観ですが、館内は近頃改装され、より快適に過ごせるようになりました。

このホテルの良いところは、ミシュランの二つ星を獲得したレストランが併設されているところです。レストランで美味しいものを食べて飲んで、すぐに自分の部屋に戻れるのは嬉しいものです。観光にも買い物にも便利、そして美味しい夕食が食べられるとなれば、満足せずにはいられません。
ディジョン滞在のおすすめエリア3「ディジョン郊外」
ブルゴーニュ地方といえば、真っ先にブルゴーニュワインを思い浮かべる方も多いことでしょう。
ボルドーと並ぶ高級ワイン産地のブルゴーニュ、ディジョンから南西の村サントネーまでの地域はコートドール(黄金の丘)と呼ばれ、数々の素晴らしいワインを産み出しています。
ディジョンの駅からボーヌ行きの電車にに乗ると、車窓右手にぶどう畑が広がります。また本数は少ないですが、ディジョン・ボーヌ間はバスも走っていて、高級畑グランクリュが続くことで「グランクリュ街道」とも呼ばれる道路をひたすら進んでいきます。
時刻表片手に、お気に入りの村で途中下車したり、あらかじめワイン生産者と連絡をとりあい、試飲の予約をしておけば、実際に蔵を訪れてワインを楽しむことができます。
ディジョンの観光局では、ワイン関連ツアーを多数企画しています。ワインに興味のある方は、時間と目的を考慮し、自分にあったワインツアーを選んで参加してみてはいかがでしょうか。
ワインに詳しくない方でも、なだらかな丘が続く広大な景色の中、右を見ても左も見ても葡萄畑という風景に心奪われること間違いありません。ツアーでは試飲が含まれていることも多く、ガイドさんの説明を受けながらいただくワインの美味しいこと。ブルゴーニュに旅行に来たという実感が沸く瞬間です。
ディジョン郊外・ボーム村近くのおすすめホテル「Château de Gilly」
住所:2 Place du Château 21640 Gilly-lès-Cîteaux
料金:130ユーロ~

ディジョンとボーヌの間にあるヴージョ村のそばにあるシャトーホテルです。14世紀の修道士長の屋敷を改装したもので、広大な美しい庭は素晴らしいの一言に尽きます。

客室の内装も素敵で、窓からは庭園や川を眺めることができ、ゆったりと過ごせます。庭園の奥にはテニスコートと屋外プール。夏ならば、プールでのんびりと過ごしたいものです。

同じく14世紀のワインセラーを利用したレストランは、丸い石柱に高い天井と、雰囲気も抜群で、料理もおいしく、ワインリストも充実していて言うことはありません。ディジョンからはタクシーで20分ほど。有名な赤ワイン、ロマネコンティーの畑も近くにありますので、散歩がてら訪れてみるのもいいかもしれません。

これからディジョンを訪れる方へ
フランス旅行というと、やはりパリをメインに訪れる方が多いのではないでしょうか。
大都市パリもとても魅力的ですが、時間が許せば是非フランスの地方にも足を運んでみてください。地方独特の空気、香り、そこで必ず新たな発見があることでしょう。ディジョンはパリからTGVで1時間半強。おいしい食事とワインがお待ちしております。