こんにちは、中国、東南アジアを中心に仕事をしているAKIRAです。
日本人には余りなじみのない、大連という港町に駐在していました。大連は観光地としては一般的に認知度が低いのですが、中国らしくない綺麗で穏やかな街で、歩けば歩くだけ発見があります。
この記事では、大連のおすすめエリアとホテルをご紹介していきます!
大連滞在のおすすめエリア1「中山広場」(大連で泊まるならまずここ!)
中山広場は、大連の中心地である大連駅前からさほど遠くない場所にあります。
複数の道路が交わる円形の広場です。通常道路が交わると交差点になりますが、大連市内にはいくつもの円形の広場があります。
中山広場はその中でも規模も大きく、観光地としても有名な広場です。
元々大連は帝政ロシアが都市建設をしていた場所で、東洋のパリを目指していました。ですから、ヨーロッパの都市らしく、交差点ではなくて、円形の広場に道路が放射状に集まる都市計画を立案し、建設されました。
その後、帝政ロシアが撤退し、日本が大連の都市建設を引き継ぎます。ですから、大連は中国の都市なのに、ヨーロッパ的な雰囲気と日本的な雰囲気の両方を感じることができる、不思議な雰囲気を持っています。
更に中国東北地方の最南端で、海外に開かれた唯一の港町という位置づけから、中国的というよりも、どこかエキゾチックな雰囲気が漂っています。
日本占領時代には、多くの都市インフラが建設されているので、そこかしこに日本の設計建築による建物が残っています。
路面電車も日本占領時代の名残ですが、現在も日本の中古路面電車やヨーロッパの新型車両が現役で運行されており、中山広場近くにも走っています。
中山広場の周囲は、ホテルや銀行などの日本時代の建物が残されて現在も使われています。中国で、ヨーロッパ風の広場で、建設は日本という、とても不思議な歴史を感じる場所です。中山広場から繁華街や港も近くにありますよ。
中山広場のおすすめホテル「大連香格里拉大酒店」¥10,000〜
ホテル名:大連香格里拉大酒店
住所:大連市中山区人民路66号
料金:10,000円〜
東南アジアの高級ホテルチェーンである香格里拉(シャングリラ)グループのホテルです。
大連市内には近年ホテル建設が増加していますが、その中では歴史的には古い部類の五つ星ホテルです。
中山広場から東に歩いて約10分程のロケーションで、中山広場と大連港の中間位置にあります。
市内の繁華街からは少し離れていますが、大連の中心部は余り広くはないので、このホテルの位置も中心部からは遠からず近からずの場所にあり、利便性が高い立地ながら比較的静かな場所でもあるので、滞在するにはとても良い場所にあるホテルだといえます。
香格里拉ホテルは近年かなり豪華なホテルを造っていますが、大連香格里拉は香格里拉ホテルの中では、かなりシンプルな雰囲気のホテルです。ですが、大連市内のホテルの中では、しっかりとした気品ときちんとしたサービスを提供してくれる安心できるホテルですよ!
大連滞在のおすすめエリア2「青泥洼」(ショッピングにおすすめの繁華街)
青泥洼エリアは、大連駅前のエリアのことを言います。いわば大連駅前エリアです。
古くから大連の最も中心にある繁華街です。
日本が都市建設していた時代からの繁華街で、現在の駅前正面の位置には、かつては三越百貨店があったそうで、現在三越はありませんが、その当時の建物が百貨店として現在の活用されています。
大連駅も日本の設計建築で、JR東日本の上野駅を全く同じ外観をしています。
まるで上野駅を移築して来たかの様に瓜二つです。
大連駅前の地下には広大な地下街があります。勝利広場と呼ばれる地下街で、
迷路のように地下街が広がり、中小の商店やレストラン、アミューズメント施設などが集積している大連の有名スポットです。
大連駅前すぐを横切る人民路を渡った場所が青泥洼エリアで、大連商城という大連の老舗百貨店が中心にあります。
地元の百貨店で、いわゆる日本のデパートとは趣が違う、レトロで中国っぽさ満点の百貨店ですら、行ってみると面白いと思います。
その周辺には、近年大規模なショッピングセンターが建てられているので、昔からの繁華街が一層賑やかになっています。青泥洼エリアの南側には大連市民の憩いの場である労働公園が広がっていて、背後の山にテレビ塔があります。
青泥洼のおすすめホテル「大連瑞詩酒店」¥8,000〜
ホテル名:大連瑞詩酒店
住所:大連市中山区五恵路21号
料金:8000円〜
青泥洼エリアの大連商城の隣にあるホテル。英語名は、ダリアン・スイッシュ・ホテルといいます。
ホテルの下の部分は大連マイカル商城というショッピングセンターになっています。
元々日本のマイカルグループ(現在のイオン)が大連商城と合弁で日本風デパートを運営していましたが、現在は日本資本は撤退していますが、日本の商品が多数販売されている、日本的なデパートとして運営されています。
その上部にあるのがこのホテルで、元々はスイスホテルと呼ばれていましたが、こちらの何回か資本が変わり今の名前になっています。青泥洼エリアという大連の最も繁華街にありながら、南側は労働公園の緑と山が広がるロケーションで、とても便利な場所にあるホテルです。
大連滞在のおすすめエリア3「星海」(落ち着いて過ごせるエリア)
星海エリアは、大連の繁華街から西に向かった海岸線沿いにあるエリアで、
海岸と公園などが集まる大連市民の憩いの場です。
最も注目するのは、星海広場です。アジア最大の公園で、空から見ると星の形をしています。
本当に巨大な公園ですが、芝生が広がり中に入って寝転んだりする事ができないので、巨大さだけが印象に残りますが、公園で寛ぐという感じではありません。ただ、公園の南側は海に面しているので、とても解放感があります。
そして、その西南には、遊園地や水族館を併設する星海公園、その西南には大連自然博物館などがあり、海と公園を中心とした市民の寛ぎのエリアになっています。
近年は海の上に巨大な道路が建設されていますから、星海エリアの陸側から海を臨むと、その巨大な海上道路の後継にもびっくりします。
又、東側には大連の海岸線を走る、濱海路という道路が走っています。この濱海路は大連の海岸線の巡っているとても景色の良い道路です。
イメージとすると伊豆の東海岸を走っている様なイメージを持って頂くとわかりやすいと思います。
濱海路の途中には様々な観光地がありますので、車で濱海路を一周すると、大連という街の風光明媚さがよくわかります。大連がいわゆる中国的な街ではないということもよくわかります。
星海エリアのおすすめホテル「大连一方城堡豪华精选酒店」¥15,000〜
ホテル名:大连一方城堡豪华精选酒店
住所:大連市沙河口区濱海路600号
料金:15000円〜
星海エリアに近年建設された巨大で豪華なホテルです。星海広場のすぐ脇にの山間の場所の中腹にロケーションしているホテルです。位置的にはリゾートホテルの位置づけといえると思います。
とにかく巨大で、星海側から東の山を臨むと見えるホテルなのですが、いわばディズニーランドのシンデレラ城を何倍も巨大にした様な外観です。
中国のホテルとは思えません。内部も筆舌を尽くした豪華さとでも言うのでしょうか、ちょっと日本には無いレベルの巨大で豪華ホテルです。
市内中心部からはかなり離れていますから、滞在するとホテル内で過ごすのが望ましいと思います。英語名は、「ザ・キャッスルホテル・ ア・ ラグジュアリー・ コレクション・ホテル・ダリアン」です。
中国の中でも親日的な街・大連を満喫ください
大連は中国の大都市の中で、おそらく最も親日的は街だと思います。
日本占領時代のインフラを今でも活用し、日本の多くの都市とも友好関係にあります。
風光明媚な地方都市で、いわゆる中国らしさは皆無なので、北京や蘇州の様な中国的な文化を求めてこられると拍子抜けしてしまうでしょう。
ですが、都市機能と観光地が程よく共存して、海山空が青々して綺麗で、中国では珍しく安心して美味しい魚介類が食べれる街でもあります。どうぞ、大連を楽しんで下さい。