こんにちは、「住んでる人に聞いてみた」編集部のYUKIです。この記事ではキューバ・ハバナのおすすめエリアとホテルをご紹介しています。
バックパッカーとしてハバナを旅したモリ男さんに、ハバナの魅力と、観光におすすめの宿泊エリアとホテルを3つ聞いてみました。
はじめまして、現在社会人として働くモリ男と申します。昨年、キューバはハバナに来訪し、バックパックを背負って1ヶ月ほど滞在しました。
作家の村上龍氏のエッセイなどで度々取り上げられており、キューバ音楽にも非常に興味があったため、友人と二人で訪れました。この記事ではキューバのおすすめエリアを滞在に便利なホテルをご紹介します!
おすすめエリア1:キャピトリオ周辺のホテル

ハバナで宿泊するなら、旧国会議事堂のキャピトリオ周辺がおすすめです。
ハバナの中心地を通るマルティ通りに面した建物は旧国会議事堂というだけあり、人や車が行き交う非常に活気のある場所です。
キャピトリオの近くにあるセントラル公園では、一日中キューバ人のおじさんが野球談義に花を咲かせている姿が見られたり、行き交うキューバ人に陽気に話しかけられたりとそれなりに現地人とふれあうこともできますが、非常に開けた場所なので昼間であれば危険なことはありません。
また、往来には警察官も非常に多く、観光客につきまとうような現地人を厳しく取り締まっていますので、旅行者でも安心して歩けます。
このエリアは観光客も多いですが、ほとんどがヨーロッパ系、私が訪れた時にキューバで出会った観光客も、ドイツ人、スペイン人、イスラエル人とほとんどヨーロッパ系でした。多くの人が葉巻をくわえており、マルティ通り沿いや周囲の広場に面して葉巻ショップも多く、納得の行く光景でした。

キューバの生バンドがサルサを演奏するようなカフェやレストランも多く、しっかり観光が楽しめるエリアです。銀行などもこのエリアに集中しており、長期旅行の方は両替するにも非常に便利が良いでしょう。
キューバは基本的に物が少ない国で、現地の人が食べるものや、着たりする服は非常に質素なものばかりです。しかし、クレジットカードが使えるようなしっかりしたホテルに泊まれば、日本でも受けられる一般的なホテルサービスが受けられます。
一方、キューバの旅行者で非常にポピュラーな宿泊手段は、民宿に泊まることです。
民宿は国から経営許可を受けた一般のキューバ人が、自宅の一室を開放するようなスタイルで旅行者を泊めるもので、民宿と言っても私が宿泊したものの多くは、普通の民家に止まらせてもらう、という印象でした。最初に宿泊する際は心理的なハードルが非常に高いので、最初はしっかりしたホテルを探す人が多いかと思います。
このエリアであれば大きなホテルが多いので、ホテル探しに苦労することはないでしょう。逆に民宿は少ないので、民宿に泊まるのであれば別の場所を探すほうが賢明です。
おすすめエリア2:マレコン通りに面したホテル

ハバナで泊まる場所を探すなら、海岸線に沿って伸びるマレコン通りに面した民宿もおすすめです。
キューバの民宿は、国から許可を得たキューバ人が自宅の一室を貸し出すスタイルで経営されています。ハバナのような都市部は平屋が殆ど無いので、多くはアパートや棟続きのマンションです。
ハバナの宿泊費用の相場はキューバ国内で一番高いですが、それでも日本円で2、3000円程度で泊まれますし、お願いすれば手料理の夕食を振る舞ってくれる所も多いです(夕食の相場は500~1000円程度)。マレコン通りに面したアパートや路地を入ったマンションに看板が出ていたりするので、注意深く探しましょう。
このエリアの民宿はだいたい2LDKや3DKくらいの間取りが多いと思います。基本的には一室貸してくれますし、民宿をやるような家は掃除も行き届いていますので、ゆっくり眠れますよ。スペイン語は片言であっても頑張れば通じます。思い切って飛び込めば、キューバ人の雰囲気や生活模様がよりつかめると思います。
バックパックで安上がりな旅行をしたいような人は、普通のホテルは日本とそれほど変わらないほど高いので、必ずトライするべきです。

マレコン通りはボロボロの60年代のアメ車が猛スピードで駆け抜けていきます。路地に入れば、スペイン様式風のマンションが歩道の端から壁の様にそびえ立ち、その間を裸の子どもたちが駆け抜けていきます。
観光客はほとんどいませんが、その代わり、ガイドブックでよく見るキューバのダウンタウンの光景が広がります。しかし、車もビルも、写真ではグランジ感満載ですが、近くで見ればかなりぼろぼろなので、物が少ない共産主義国家であるキューバの一端が見えてくるような気がします。
また、キューバではお金を払えばお手伝いを快く引き受けてくれる現地の人が多くいます。ヒッチハイクをして古いアメ車をタクシーとして利用できないか、運転手に交渉してみるのもいいでしょう。

観光客では余り見かけないアジア系、更に日本人ということもあり、観光客があまりいないこのエリアでは、ものすご頻度でキューバ人に話しかけられます。手を振られたり、子供がちょっかいを出してくることは日常茶飯事ですが、大人のキューバ人がでもこちらに興味を持って話しかけてきたり、お金欲しさにお手伝いさせてくれと申し出てこられたりと、とにかく退屈しません。
現地の人に混じって現地流の暮らしを体感したいなら、躊躇せずに話しかけてくるキューバ人に耳を傾けてみましょう。
また、マレコン通りはカリブ海に面しています。カリブ海から眺める空は、日本では見たことのないような超大型の積乱雲が渦を巻き、その奥には鮮やかな青い空が広がっています。夏場なら海水パンツだけで過ごしても特に違和感のない場所なので、ゆっくり散歩するのもいいでしょう。
おすすめエリア3:ハバナビエハ地区のホテル

ハバナでホテルを探すなら、ハバナビエハ地区もおすすめです。
土産物屋が多くあつまっており、キューバでは定番のチェ・ゲバラグッズがいたるところで見られます。また、蚤の市のような市場や大道芸人が芸をする広場など、観光客が一通り楽しめるような場所が多いです。
ホテルもハバナ市街では比較的見つけやすい方だと思います。観光客が集まりやすいエリアなので、レストランも多く、キューバに観光する人が一度は訪れるエリアだと思います。

オールド・ハバナ全体はダウンタウンなので、建物がボロボロのエリアがほとんどですが、ハバナビエハ周辺はレストランや土産物屋などのお店や、商店街のような通りもあり、街の外観はそれほど汚れていません。
定番の葉巻屋、キューバ自慢のラム酒を売る酒屋なども多いので、土産物はこの周辺で一度は探してみましょう。散策や買い物に疲れてカフェに入ったら、進められるのがこちらもキューバ定番のモヒートです。ミントの香りが爽やかで飲みやすく、キューバの暑い夏にも最適なお酒です。タバコや葉巻きと一緒にキューバの空気を存分に吸い込むことができます。
しかし、観光客が集まるエリアだけ合って、物乞いやキャッチの類も多いです。旅先で不必要な出費をしないように、注意しましょう。
退屈しないキューバ!長期滞在もおすすめです。
英語も未熟でスパイン語はさっぱり、でしたがキューバ人はとにかく話しかけてきますので、30日間の滞在で顔見知りのキューバ人がたくさんでき、いろんなところに連れて行ってくれたり、面白い話をたくさん聞かせてくれました。
街ゆく若者がアメリカに憧れを抱いていたりする一方、隠居したおじいさんがカストロを礼賛していたり、と生の声を聞けば聞くほど、この国の歴史や時間の流れが感じ取れてとても興味深かったです。
観光客を大事にする国で、警察官も街頭に沢山います。用心しすぎるともったいないので、適度に現地の人とのコミュニケーションを楽しんでください。